空にオチル

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夜明け前。

朝は、いつになったら訪れるのだろう。

朝は、どうやったらやってくるのだろう。


夜明けの来ない夜はない、そんなの知っていたって

この闇を見てると、まるで、永遠に続くような気がして

わたしは恐怖に目を閉じてしまいそうになる。


「闇が深ければ深いほど、暁は近い。」

濃さをましてゆく闇が、もし、夜明けを連れてくるのなら

夜明けに気づくために、わたしは闇を見据えよう。


「闇が深ければ深いほど、暁は近い。」

その言葉だけを、呪文みたいに、くりかえし、くりかえし。

ただ、迷いながら彷徨いながら休みながら、その全てが確実にたぶん、

夜明けに向かって。


ばななこ |MAILHomePage

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