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アスラン王国の所在地
2004年08月17日(火)

オリンピックが始まりました。
今年はオリンピック発祥の地、というよりサキ司令母君の国が開催地ですね!
オリンピックというのは不思議なもので、平素は、日の丸君が代強制ウゼー俺が好きなのは国という組織構成とか思想がどうこうというわけじゃなくて、風土や気候やもろもろの風のにおいやそんなものであって、ようするに土ですよ、国は!とラウンデルのおっさんみたいなことをいっている非国民も、にわかナショナリストに変身する期間でもあります。

今回はアテネ開催なので、うまくするとサキ・ヴァシュタールみたいな国籍不明なエキゾチックな混血美形に出会えるかもしれません。サキ司令ファンの方は、日の丸を振りかざしながら、選手から通行人、大会関係者から観客に至るまで、画面をくまなく探してみるとよいでしょう。ご武勲をお祈りします。

と前座はこのくらいにして、今日はアスランの所在地について考えてみることにしましょう。
前回エリ8は時間の経過が判然としないと述べましたけれど、アスランの場所については、少なくとも時系列よりはヒントがたくさん上げられているので、おおまかな場所の特定は出来そうです。アスラン王国はいまさら説明の必要もありませんが、中東にある架空の国です。しかし架空の国家といっても、亜空間に存在すのではなく、世界地図上に実在するポイントに位置する国です。何処にあるかは作中明確には記されていませんが、それをほのめかす記述は複数登場しているので、それらを総合すると自ずと所在地は明らかになってきます。
では作中の台詞をいくらか抜き出してみましょう。

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「テルアビブに着いたのが午前2時・・・そこから小型機をチャーターしてアスランに着いたのが午前3時」
「海の向こうは母上の生まれた国だ」
「この国はいくつもの部族が一つのオアシスを求め、寄り集まってできた国だ」
「アスランの首都東300キロにおいて、ブラシア国境において」
「ブラシアのむこうは、サージ、ロザリア、クロエの3国だ」
「中東の小国」
「北は海で、南は砂漠。西のスエズ進行は連中の逃げ道でもある」
「スエズを侵攻するなら・・・プロジェクト4はここ・・・エリア88を通過せねばならん・・・」
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つまり、アスランは地中海に面しており、北にギリシャ、西にスエズ運河、東にパレスチナ地域、地中海沿岸南方に砂漠があることがわかります。そしてそれらの項目に当てはまる国を世界地図上で探すと、ちょうどそれに該当する地域があります。地図帳を広げれば、すぐに見当がつきます。さあ地図帳をもっている人は取り出してみましょう。広げてみましたか?もう見当はつきましたね。そうアスランの場所とは――シナイ半島。

ではシナイ半島とはどんなところでしょうか。簡単に調べてみました。

「シナイ半島はアジア大陸の西端、アフリカ大陸の東端にあり、北は地中海、南は紅海に面した三角形の半島です。現在はエジプト領で、南部にはモーセの十戒で知られるモーセ山を初めとした山岳地帯、北部は広大な砂漠地帯が広がり、地中海沿岸や紅海沿岸にはリゾート地も点在します。またシナイ半島には現在もベドウィンが生活しており、エジプト人とは異なる文化を築いています。」(本当に簡単だな・・・歴史について何も触れていないし)

おお、間違いない、ここなら砂漠基地も山岳基地も海岸基地も、アスランの首都も、ゲールの精油所も地理的に存在しえるではありませんか。
はたして、アラビアンナイトみたいなスケスケの衣装をここの女性が着ているかどうかは判りませんが、しかし、アスランの所在地がシナイ半島であることは、これにより濃厚とみてよろしいのではないかと思います。違っていたら訂正よろしく。

しかし、シナイということは推察できても、これ以上はちょっとわからないですね。
それぞれの基地の所在地が明確にされていれば、私も公証人役場に遺言状を残して、自己責任で“大和航空で行くシナイ半島周遊エリア88スタンプラリーの旅”に出立するだけれどな。残念ながらこれ以上は判りそうもありません。
でもまあ、この半島の砂丘のどこかに88基地があるとわかるだけで私は満足です。砂に囲まれ何処にあるのか一般人にはわからぬあたりが、かえって見果てぬ夢というか、ロマンを醸し出してよいではありませんか。

それにしても、ファントム無頼の聖地の百里基地と比べると、エリ8の聖地はぐっと遠いですね。海の彼方の見知らぬ大地、所在地も不明な蜃気楼の向こうです。心も乾けば、財布も乾くエリア88。もっとも、その距離と乾きが、遠く故郷を希求するシンの心情と重なって、信者を魅了してやまないのでしょう。
私も命があるうちに、聖地巡礼してみたいものです。

でも、その前にまずは来月の百里祭だな。




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