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24082

■13年■

久しぶりにこの日記を見つけました。
書き初めてから13年。

私は現在は29歳、結婚しており
子供はいませんが欲しいと思うようにもなってきました。

夫は、Sが死ぬちょっと前から付き合いはじめていたRという男性で
Sが自殺したあとのマンションの片付けや
葬儀の手続きなど
色々と手伝いをしてくれた人です。
親をもたず、施設で育った彼は
私を施設の年少の子の面倒を見るように育ててくれました。

消ゴムのカスをまとめて練ったらもう一回消ゴムとして使えるんだぜー、という小学生の遊びのように(笑)、
私は自分を練って1つにまとめていったのでしょう。実際はそんなに簡単なものではなく、Rにもとても苦労をかけたと思いますが
それすら小さな事と思えるほど彼は色々な子供たちを見てきたのでしょう。
「親に捨てられたガキがいっぱい集まってる、そんなとこで育った俺が貴方のことくらいでいちいち動じるわけがあろうか?」
とRが言うので、私は安心して自分を作り上げる事が出来たのです。

以前のように、出てくるとか引っ込むということはなくなり
ほぼ全てが自分という具合。

結局このブログでそれに関する記事をUPすることはありませんでしたが
やはりSMからは離れられなかったらしく
現在もそっち系の仕事をしています。

写真も好きです。体を動かすことが好きだった誰かの影響か、スポーツもやります。
かつては、なぜみんな一人の人間として生きていけるのか全くもって謎でしたが
今はおそらく一人の人間であるといえます。

複数の記憶一つ一つを消化する作業はとても時間がかかりました。
おかげで、過去の事を語ることも出来るようになったのですが
「さらっと話すから一瞬たいしたことないみたいに思えるけど結構あれだよねー」と言われたりします。
私自身が当事者と傍観者の混ぜ合わせだからでしょうか。今は安定しているのでそれはそれでいいと思います。

この日記を読み返すと、当時の感覚や心境を思い出して胸が締め付けられるとともに
現在の状態に至るまでに私を見捨てなかったRへの感謝、私が私達を見捨てなかった事への称賛など
そんな気持ちがこみあげてきました。

頑張って生きていきます。
■2014年05月20日(火)■

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