テニスとゴルフの日記

2005年10月18日(火) 期待がもてるね!

腰の回転と肩の回転のミックスでしょう、ポイントとなるのは。
色々考えることがあったけれど、結果的に最後のゲームでもフォアリターンのミスが少なかったことを考えると、機能的には頭も体も理解していると思います。

まずは昨日の段階でイメージしていた腕の振りに関しては球出しでは今ひとつ。
いつも通りに「フォロースルーが小さい」との指摘を受けました。
俺自身も思ったほど上手く振れていないことを自覚していましたのでこんなモノかと。
バックハンドは球出しに関しては駄目。クロス方向に打てるバランスがないし、フォームそのものにもさして安定感はありません。
ただし最後のゲームでは、きっちり足を動かして体の開きを抑えるようにしたためそこそこのリターンは打てました。
シングルスでは駄目だけど、ダブルス専用のリターンとしては及第点かな?

さて恒例のフォア分析ですが、かなり良いところまで進んできたかもしれません。
まず一ヶ月前くらいから気が付きながら徹底出来ていなかったオープンスタンスが理解出来てきました。
普通に返球するだけならばセミオープンではなく完全にオープンになった方が打ちやすいです。
具体的には右足に完全に体重を乗せた状態から左足に乗せ換えながら腰の回転をフルに使った打ち方が綺麗に回りますね。
ただし腰の回転を使うことに終始すると体が開きすぎます。
よって殿のように顔を残すことで開きすぎることを抑えることが出来ます。
次により前方へのパワーを付加するためにはどれだけスタンスが横に開いていようが、後ろ足から前足に荷重をかけて後ろ腰を前に押し出せるかが勝負です。
これを上手くやっているのが殿のフォームと言うことになりますね。

アニキから最近貰ったフレンチオープンの殿vsナダルの試合を見ると回転量を増やしたフォアクロスではさして前方への踏み込みを意識した打ち方は多くなく、ほとんどがオープンスタンスで処理されています。
これはナダル戦に際し、トニー・ローチと作戦会議をして恐らくはナダルのバックを攻める作戦を徹底したことにより、回りこんでフォアのストレートでナダルのバックを攻めるパターンを多用していたことにより、ナダルのバッククロスのカウンターを返球する場面でオープンスタンスを強いられたことが原因でしょう。
この試合ではフォアクロスはほとんどミスがありませんでしたが、ダウンザラインに関してはかなりミスが多く、原因はオープンスタンスで強打を強いられたことにあると思いました。
ハードコートでは右足をセットしてから前足に荷重移動してダウン・ザ・ラインというパターン、そしてある程度勢いのある相手のショットに対して綺麗にプレースメントを合わせて打つ、という技が冴え渡る殿のプレーですが、このプレーがほとんど封印されていた感じがします。
これはフォアのストレート、逆クロスが全てナダルのフォアサイドになってしまうという事実をふまえて、ナダルのフォアに甘いボールを打つことはしないという作戦があった上でのことだったのかもしれませんね。

いつものように話が逸れたけれど、ここ最近の研究、そしてクレーコートでの殿のプレーを見ていると、やはりこの人はオープンスタンスが基本であり、攻めていく場面では積極的に前方への荷重移動を加えるスタイルなのではないでしょうか?

で、俺も基本部分であるオープンスタンスでの打ち方を理解しつつある状況です。
つまりフォアクロスへのショットに関しては安定傾向にあります。
しかし当然反作用としてストレート打ちが苦しいイメージが分かってきました。
これを打破するために、オープンで横に開いたスタンスから、余裕があるときには先に前足に荷重を移動させてしまってから、腰の回転を加える打ち方をすべきだと思います。

ということでまとめ

1.フォアクロス

スタンス幅があまりに広くなりすぎなければ、特別踏み込んで荷重移動を行う必要はない。ただし、体が早く開きすぎてパワーが乗らない場合やヘッドに引っかけてしまう可能性が高くなるので、可能な限り頭を残しボールを最後まで見るべきである。

2.逆クロス

ある程度引きつけてプレースメント重視で返球するならば、オープンスタンスのままでも良い。この場合の打ち方はほとんど右足一本で腰の回転を使い残りは肩の回転で打つ事になる。ほとんど正面を向いたまま打つ感覚になるが、右足をある程度後ろに引きつけておくことで打球方向に対しての壁は作ることが出来る。
しかし自分から打っていく必要があるときには、いったん前足に荷重をかけてから体の方向を打球方向に正対させてから、溜めておいた前足を蹴り出すようにして腰の回転をフルに使いきって強打が出来る。

結果から言えば、前足に荷重をかけつつも溜めておいて蹴りと共に一気に腰と肩の回転を一気に解放するように打たなければさして速いボールを打つことは難しくなる。
単純に速いボールを打つことは可能だが、確率が低くなる。
オープンスタンスの基本は横振りであり、前方に水平に打ち出すスイングをするのは向いていない。
よって荷重移動を加えておいてから回転力を使い切ってスイングスピードを出し、なおかつ前方に大きくフォロースルーが行えることでフラットのコントロールと威力が増すことになる。

究極的には全てのボールに対して前方への荷重移動を加えつつ腰と肩の回転と常に使い切れればいいのだが、動きの中では常にそれが出来るとは限らない。
そうなった場面では、むしろ前方への荷重移動を行うよりも、オープンスタンスで返球すると割り切り、目線を残し腰と肩の回転のみでスピン量を増やして深さをコントロールを優先した方が良いだろう。
つまり通常のストローク戦ではスピン量を増やし安定感を主体にプレーして、チャンス時に踏み込んでいく、こういうスタイルが基本となるだろう。

フォームの習熟も重要だが、意識改革として、普段のストロークではもう少し回転量を増やしたオープンスタンスでのストロークを意識した方が良いだろう。
殿もアップ時にはさほど踏み込みを意識して打っていないように見えた。
数日前の撮影でもほとんど足を動かさない打ち方をやってみたが安定しなかった。
でも今朝は出来た。これは荷重移動を行うことを最初から諦めてオープンスタンスと割り切ったからだ。
だたしオープンでも後ろに荷重が残るような打ち方では駄目だ。
しっかりと前足に荷重を移動させながら、目線を残しきっちり打点を合わせて振り切ることが重要である。

さて記憶にある限りで言えば3回目のかなり強いイメージを持つことが出来ている。
今回はどうなるだろうか?

素振り終了、基本的に変更無し。
敢えて研究ポイントとするならば、前腰に乗せに行くときに少し残り気味になるので、これを完全に乗せてからインパクトを迎えることが出来るかどうか。
上半身のリードに下半身を邪魔しないように付け加えている段階なので、下半身、特に腹筋背筋近辺を積極的に使えればより安定と威力が出せる可能性があるかな?

さらに追記。
室内選手権日程決まっていたようです。
1月下旬ですね。
目標はここにします。
そして良いペアを捕まえられるように鍛えていきます。


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