テニスとゴルフの日記

2002年09月17日(火) 結果

コンソレ準優勝でした。

本戦一回戦目は立ち上がりキープから始まりこの辺ではまだ集中はできていない。
しかしサービスゲームをキープしたという結果がすべてだと考え集中することに専念する。
残念ながら子細に内容は覚えていない。
まだショットに集中するだけでいっぱいいっぱいなのだ。
自分の中ではターニングポイントは、いいリターンを入れ甘いボレーが帰ってきたときに思い切ってバックでセンター狙いのボールを打ったとき。
これが入れば乗っていけただろうと思う。
しかし入らなかったことと、その後もそのプレーが忘れられず尾を引いた。
とどめがいいフィーリングで打ったボレーが見事にコードボールになったのがこれまた尾を引いた。
昔ならば全く気にしないプレーだろうが、残念ながら今の俺はそこまでの精神的余裕はない。
やはりどこかで自分への自信が無いことに気がついている。
試合前に泣き言を言うのはいやだったので逃げ道は作るつもりは無かったが、やはり当日にどうこうできるタイプではないのだ。
勝ちにいくための準備をしっかり行った上で試合に臨むタイプであることに変わりはないようだ。
だからこそしっかり練習し、自分を信じるに十分なフィーリングを練習の段階でしっかり確認しておかなくてはならない。
この作業を欠いて試合に臨めば試合に勝つことはないだろう。
幸い今期は腰には負担をかけないようにシーズンが終われた。
後はしっかりした技術の回復とそれに伴う自信を取り戻せば必ず勝てる!そう思えてシーズンが終わり、これから始まる来シーズンへの準備期間が始められそうだ。

本戦一回戦は2−6で負けた。
試合が終わったときまだゲームになっていないと思いプレーしようとしていたのは俺だけだった。
客観的にゲームを見れていないこと、これも今の俺なのだ。
もっとゲームを楽しめるようになりたい、と思った前回の目標はすっかり忘れていた。
3セットマッチならばどうなっていただろうか?と考えたがなぜそう思うかは普段から練習試合を多くしていないことがそう思わせるだけなのだ。
来シーズンは少し練習試合も増やさなきゃな。

コンソレ一回戦は間違いなくA級だが入賞に縁はなかったはずのペア。
さすがにB級ではないな、と思わせるもの、すなわち自分の形を持っていることと、自分の予測範囲外でのイージーなミスは決してしない。
気力も十分に持っているし、ただのサンデープレーヤーではない。
3−0までは順調に推移した。
ここで俺のサービスゲーム。
何度デュースを繰り返したかわからないが、とにかく自分と自分のサーブとの戦い。
入ればポイントになるがポイントをとった後にはきっちりダブルフォールトをするという流れが続く。しかし気をつけなければいけないのがこの時とれたサービスポイントは俺のサーブがよかったからではなく、入るかは入らないか分からない中でリターンすることの難しさを考慮しなければならない。
ついでに言うと、パートナーが荒れたサービスをうち続けられるとペアのリズムも狂う。結局追いつかれるのだが、追いつかれる理由の原因は俺のプレーがすべての原因だ。ダブルスは二人で行う競技なのだ。

このゲームでは当初、入れにいくサーブを使っていた。
後でわかったことだが、やはり気持ちの問題が大きい。
入れにいく、と言うことでダブルフォールトの心配からは逃れられる。
しかし入れにいく以上ボレーでのプレッシャーが大きくなるのは必然である。
ここで最初からボレー勝負のつもりでプレーすることを確認してから始めればいいのだがどうやら本当の気持ちは打っていきたいようだ。
しかし練習不足で自信がない。
「打っていくのはいいが入るのか?」「セカンドサーブでしっかりネットプレーができるのか?」という疑問があったと思う。
おまけに「本来の俺はこんなサーブではない」「こんなサーブアンドボレーは俺のプレーではない」とも思っているようで気持ちの中で割り切りがきいていない。
したがってサーブを打つときにやはり「ここに狙ってサーブを打って、リターンのコースを予測して、次にこのリターンに対してこういうボレーをして、どう決めていくか」という流れをしっかり作った上でのプレーをしていない。
だからサーブは「入ってくれ、入るんだろこれだけゆっくり振っているのだから」と考えている。
サーブが入るとまずボレーを準備する前に「サーブが入った」という安心感が先にきてそこからボレーの準備をする。
情けない限りだがこれが事実だ。これではサーブとボレーだ。間に&は入れられないなぁ。

結果しっかりリターンをされ、イージーだがペースのあるボレーに対して思い切れずに凡ミスを連発。
0−30の段階で「打っていこう」と思いそこからが長かった。
途中で米ちゃんに「センター狙ってセカンドサーブ」と言われたことがものすごくびっくりした。すっかり忘れていたからだ。
先週兄貴との練習で入れるつもりで狙って打っていくことを思い出したばかりなのだが忘れていたのだ。
すなわちゲームの途中でプランニングを変更することは良いことではない。
特に当初の段階で入れにいくサーブを選択していて、途中で精神的な問題でプレーを変更すれば何かが抜けやすいということだ。
これが冷静に戦略的な選択をもってプランを変更するのは問題はないが、プラン変更する場合には冷静に受け止められる自分でいる事が最低限の条件だろう。
このゲームは結局ブレークされ一気に3−3まで追いつかれる。
しかし俺の練習にはなったので最後の俺のサービスゲームはしっかりコントロールしたサーブでコースを打ち分けあっさりキープして終了した。
少しずつ何かがかみ合ってきた感覚を得た。

コンソレの二回戦では前回B級優勝で上がってきたばかりの学生ペア。
ここはサーブとストロークがすごく安定している。
ボレーもそこそここなすようだが前回の試合を見る限りはサーブアンドボレーがないことは知っていた。
だからすべき事は決まっていた。
サービスゲームはダブルフォールトをせずに相手に安心感を与えないこと。
リターンゲームはしっかり返球しネットプレーで深いボレーと浅いボレーの前後で揺さぶりをかけること。
一回戦の二つのサービスゲームで並の5ゲームくらいはサービスの練習をやらせてもらったので自信はすっかり戻っていたのでほぼ完璧にプラン通りにゲーム展開ができた。
不愉快なプレーもされなかったしする必要もなくしっかりしたショットでゲームをコントロールできた。
バックハンドのリターンが非常にいいフィーリングで打てていたことと、ありがたいことに時々でてくるダブルフォールトのおかげで相手がサーブの次のショットへの準備に集中できていなかったことでリターンダッシュからのネットプレーは完璧にこなせた。久しぶりの会心のネットプレーだったろう。
サーブでもがくコンソレ一回戦の俺をみているようだった。
もっとも彼らの方が俺よりもよっぽどいいサーブを打っていたのだが。


一回戦二回戦と勝ってきた理由は最初から「勝てる」そう思っていたからだろう。
この時点で自分への自信はかなり深まっていた。

決勝戦はA級でも入賞経験を持つプレーヤー。
しかし一定の癖も持っているし、手に負えないプレーをするタイプではない。
勝てるかも、そう思った。
しかしここまでの相手とはやはり格が違うことも忘れてはいなかったのだ。
この時点で負けは決まっていたようなものだ。
特筆すべき内容はなく0−4で負けた。

さすがに思い出したセカンドサーブでは通じる相手ではなかったので良いプレーをされてしまい例によって途中から意地になって打っていった。
やはり通じる、そうも思ったが、最初から打っていかないのはこれでも勝てるかも、通じるかも、という甘えた期待があるからだとわかった。
勝ちたければ最初から打っていけばいい。
本気にならない自分がいるのは本気を出して負けるのがいやだし、自分を本気にさせられるほど技術に自信がないからだ。

さらに言うならば、己の鍛錬不足と勝利に対する希求心が足りないからだ。
絶対俺の方が上だから圧倒して一ゲームもやらずに俺が勝つ!そう思えていた頃とは明らかに違う。どこかで相手のミスを期待してる自分がいる。
俺は本来相手のミスで喜ぶタイプではない。相手を馬鹿にすることで自分を高く見つめるタイプでもない。しかし最近は相手のミスで安心している自分がいるのだ。
ただ己のショットでウィナーをとり続け、その結果として勝利を手にするスタイルこそが俺がもっとも喜びを感じ、自分らしくいられるスタイルなのに。

ゲーム運びでも駆け引きすらも簡単に介入させないレベルのショットを完成させ、ショットで語れるプレーヤーになるために今後は練習していこうと思う。
自分が信じるより高いレベルでのテニスを完成させるために。

コンソレ決勝での負けで久しぶりに悔しい思いをした。
今日は負けた、でも次は必ず勝ってやる、そう思った。
こういう気持ちこそが練習への集中力を高めるのだ。
別に誰が相手だろうが俺の方がすげぇ、と思えるようになることが今後の目標だ。


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ビンセント