| 2002年10月10日(木) |
脂がのってて次の客に出すスプーンにまで付いてくる、虫も食べたくなる美味しいデザート、コックさんは禿げてはいないお店 |
誰でも、子供の頃には運動場や公園で、遊ぶ場所取りを した記憶があるものだろうと思う。子供同士の力関係とか、 何時の間にか合意を取り付けてくる交渉能力とか、まあ 子供なりにいろいろな要素がからみあって、グラウンドの 大部分を占拠してたり、中庭の隅っこの方で遊んでたり、 様々だったような気がする。
要は子供の遊び。楽しく遊べていたならそれでよかった。
大人の世界にも、やはり場所取りがあるようだ。 「会社」という集団単位での激しい場所取り競争もあるようだ。 こっちは無邪気なものではなくって、場所取りの出来映え1つで どうしようもない最悪なファミレスでも繁盛できたり、良質な サービスのお店でも閉店に追い込まれたりしてしまうようだ。
便利な場所にあって、誰でも知っていて、たくさんお客様が来店 しているからといって、まともなサービスを提供しているとは 限らない。油断はできない。いつ何時、油まみれのスプーンや、 髪の毛が入ったメインディッシュや、虫入りのデザートが 運ばれてくるかは分からない。
食べ歩きの心構えの初歩の初歩であるが、とかく人間基本を忘れがち。 1つ間違えると、大変不快な経験をしてしまうのが外食だということを、 最近お気に入りの良いお店しか行っていなかったので、すっかり忘れて 気がゆるんでいたのであろう。
自分1人なら自分が不快な思いをするだけだが、人を連れている時には その人まで不快にさせてしまいかねない。細心の注意が必要。
外食は、店選びを間違えると大変なことになる。 フランチャイズは管理を怠ると、チェーン全体の信頼を損ねかねない。 (アメリカに居た時には、デニーズに対して好印象を抱いていたのだ。) 私にそのようなことを考える機会と場所を与えてくれた、神戸市東灘区の デニーズ住吉店、一生懸命子供のために新しい料理を持ってくるように 店員にお願いされていた家族連れのお客様、率直にお皿の中の状態を 店員に指摘されていた若い女の子のお客様に感謝したい。
ありがとう。
また、デニーズの上にある青冥、周辺のお店で私が行ったことのない お店にも、デニーズは感謝されてしかるべきである。 なぜなら、まさしくデニーズのサービスによって、私は次回からこの近辺で お腹が空いたら、それらのまだ行ったことのないお店の方に入ってみよう かなと思ったからである。潜在的顧客が増えた(笑)。
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