隠喩と暗喩の対話

日々の心象を抽象的な言葉で。隠喩のはけ口、いわばポエム。

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2002年05月04日(土) :マイルストーン

ハヤオキハヤオキ。ヒキコモリノスタルジーだったり早起きしたりと不規則の不摂生の不衛生の無精卑下。昼食を豪快に摂取して惨めにPC君のご機嫌を伺っているとそこに一本の電話。

「今日、暇?」

また唐突に仙台からこっちへ帰ってきて唐突に呼び出そうという算段ね。まあ暇なんですけどちと眠い。しかし寝る暇もなく川越へ。そのまま池袋、新宿を経由して高円寺へ。

次元が違いますなあ。

小中と新河岸・上福岡で生き、東京といえば池袋新宿渋谷秋葉原の繁栄の印象しかない(わけじゃないが)人間には、高円寺がまるで不思議空間に映る。ありきたりなものがありきたりじゃないものに埋もれてありきたりじゃなく見える。インド雑貨の店でガムランを買う。ミニサイズで600円。

てか、ガムランってこういう形だったんだ。ぜんぜん知らなかった。10万叩いて買ったのにほとんど活用していない「宝の持ち腐れ」SC-8850にガムランなる音色があったけど、それがどういう楽器なのかなんて意識してなかったからなあ。やっぱり楽器の構造を知った上じゃないと「それっぽい」打ち込みはできんよなあ。

大判焼きを頬張りつつ散策を続け。ちょっとした洋食屋でちょっとしたハンバアグセットを頂く。カップに入って出てきたからなにかのスープかと思いきや味噌汁でGOOD。味噌汁もMISO-Soupだけどさ。



そして二人は喫茶「プログレ」へ。



ここは(・∀・)!!!

ビイル梅酒ラム酒などをちろちろ飲みながらプログレプログレプログレ。あれやこれやをリクエストしてプログレ三昧。マスターはEL&P系なキーボードでシンフォニックなのが好きなのみたい。不落さんが変拍子フェチであることを伝えると、紹介してくれたのは意外にも日本人プログレバンド。さっそくかけてもらう。

\(-_-)/

「日本人」というと、Hacoとか阿部薫とかJ.A.シーザーとかマジカルパワーマコとかJun Kawabataとかいうイメージしかなかったけど(Altered Statesでやや見直したが)、おもしろいじゃん、日本人。素晴らしい日本人。傾向としてはMAGMA。プチ・クリスチャンバンデがわんさか。頭のおかしい連中が、頭がおかしくちゃ絶対演奏できないような難曲を、頭のおかしいテクでぶちかます。笑えるほどプログレだげらげらげら。

そういう3時間弱を過ごして大満足。プログレ道楽。常連になりたいところだが、場所が悪い。会社帰りにちょっとよれる距離ではない。飯田橋から乗り換えるのかな。んむう。おしゃれなバーよりこういう超マニアックな店をマスターしたいもんだ。プログレと無縁な人を連れてきたらどんな表情をするのだろう。一緒に逝くかい?

駅前の喫茶店に入ってコウシイを飲んでお口直し。

それからちんたらと埼玉へ引き返すふたり。

かったるいったりゃありゃしないわ!もう。

我が家に帰還して、ヤツの持参したCDなどを聴く。

たまとかモダチョキとか。うーん。でもまあ、たまの歌詞には正直感心した。きっと彼の中には確固たる具体的なイメージがあって、そいつをそのまま具体的に言葉にするんじゃなく、多段こねり変換を加えてデムパとも受け取れるような不思議な歌詞を紡ぎだしてるんじゃないか。この日記で抽象的な書き方をするときはそういう手法でやっている。たまの彼には敵わないなあと思った。

もうひとつヤツが持ってきたのは、ユニット「うにまり」のライブ録音。ヤツがアコギで参加している。メセニーだったりクリムゾンだったりインプロ(ドイツ風味だ!)だったり、多彩でマニアックな音楽を演奏する自称癒し系バンドらしい。音楽性はぜんぜん違うけど、D'zみたいなもんだ。なるほどお、面白いなあ。さくっとPCに録音。

お礼に、D'zの豚音楽をちょこちょこっとオーディオ焼き。12倍で焼いてみる。速い!今までが2倍だったからホントに月とスッポソ。このD'zがなんなのかみたいな解説は一言もなし。さあ、ヤツはどんな感想を抱くのだろうか。楽しみだ。

だらだらと睡眠をとり、午前11時ころ、ヤツは帰っていった。仙台へ。


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下駄不落斎(ふらくやん) |メイル諸悪の根源自己嫌悪(復刻版) profile


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