フォーリアの日記
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| 2008年10月24日(金) |
姜尚中(カン サンジュン)「悩む力」を読んだ |
かなりしっかり降っていた雨なのでどこへも出かけませんでした。
仕事を昨日と入れ替えたので、今日は休み。 すぐに土日だと思うとなんとなく開放気分ですが、一日の時間は木曜日と変わらないはずです。
昨日本屋でチラッと見て買ってきた本を読んでしまいました。 姜尚中(カン サンジュン)「悩む力」 http://www.amazon.co.jp/%E6%82%A9%E3%82%80%E5%8A%9B-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-444C-%E5%A7%9C%E5%B0%9A%E4%B8%AD/dp/4087204448
「姜」って字が変換できないのでコピーしてきました。 日本語の音読みなら「キョウ」と読むらしい。
姜尚中さんは東大の教授ですが、以前テレビで何かの討論をしていたのを見て、 かなり頭の切れる人だという印象でした。 息子の話でも、思想的な偏りがある(独自の思想を持っている?)が、かなり頭のいい人だと言っていたのでそうなんでしょう。
この本そのものは、夏目漱石の時代と現在と共通点があるという発想はおもしろいけれど、 漱石と筆者の心の悩みのようなところは、どうしても単なる第三者としてしか見られません。 共感できるというわけにはいかないのです。 夏目漱石の小説をもう少し覚えていないと本当のところは理解できないと思いました。 「行人」も「それから」も「道草」も「明暗」も「心」も 学生時代に読んでいるはずですが、まったく覚えていません。 そもそも、手元において読み直すほど心に留まらなかったということが、 すでに筆者との意識の違いかもしれません。
その他の部分はなんとなく広く浅くというか、 広くもないけれど散漫になってしまって、 それぞれの話題はきっかけとしてはうなずけるけれど、 もう少し深い話もしないと面白くないのではないかという印象でした。 大衆向けに難しい話は避けてまとめたのかもしれません。
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