フォーリアの日記
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2008年02月03日(日) 雪・Cittavino歌劇団の公演

昨日の夜から降り始めた雪は今日も一日降っていました。
午前中このあたりでは、北風の吹き通る道ではシャーベット上の雪が降り積もっていましたが、
風の当たらない東西の道の雪は溶けていました。

今日は文京区民参加オペラCittadino歌劇団の公演へ行ってきました。
会場の文京シビックホールは夫の勤め先の近くなので、
夫がシビックホールで券を買ってきたのです。

夫が私に勤務先のオフィスを見せて、そのあと樋口一葉の旧宅を見てから行くというので、早めに出ました。

後楽園駅からシビックホール内へ直接行くなら濡れずにいけるのですが、
樋口一葉旧宅へ行くのに少し雪の中を歩きました。
人が歩くようなところは新しい雪が少ししゃぶしゃぶする程度で
積もっていると言うほどではなく放っておいても消えそうな程度ですが、
古い住宅の間の細い路地はきれいに雪かきされていました。
しかし傘から落ちた雪の塊がくるぶし丈のブーツの口から中に入って足が濡れてしまいました。
ホールで席についてから足を乾かすために靴を脱いでいました。(見えないからいいか)
コートもあり傘もあるこういう日は席に着くのはなかなか大変です。

さてこの公演、区民の合唱にプロのソリストでやるのだと思っていましたが
プログラムを見ると「アンダースタディ」という欄があり、
今日のソリストのほかにキャストが書いてあります。
文京区の区民講座の一環らしいので、区民のソリストもあるのかなと思ったけれど、よくわかりません。
途中でキャストが変わるようなこともなかったので、ダブルキャストのような意味ではなかったようです。

演目は先日ビデオ(映画版)を見た「カヴァレリア・スルティカーナ」と「道化師」
それぞれが短いので、この2つのオペラあわせても休憩を挟んで3時間で終わってしまいます。

まず最初に、全体的なことを言うと、なかなかいい公演でした。
ソリストもそれぞれよかったし、オケもうまいです。
日本人でもこれだけ正統派でいいソロを歌え演じることが人たちがいるのに、
なぜお正月にTVに出てくる人たちは変な人ばっかりなのかよくわかりません。

もちろん、細かいことを言うとアラはあります。
合唱は素人なので特に男声は声質的につらいものがあったし、一時はリズムも乱れてどうしようかと思いました。
ハープ代わりの電子鍵盤楽器はアルペジオが機械的で早めに行ってしまうのでオケの雰囲気に合いません。
出だしの低音にはもっと溜めが必要です。
しかしもともと区民参加の公演だと思っているし、それらが全体をぶち壊すようなこともなく進んたので
特にそれがマイナス要因というほどのことはありません。

客層は不思議な感じです。
区民の家族で普段音楽に関わらない人ばかりという風でもないし(そういう人もいたみたいです)
普通のクラシックコンサートともちょっと違う感じです。
やっぱりオペラファンが多いのかもしれません。
終った途端に真っ先にかかった声がブラボーならぬ「Bravi」でした。
女性にBrava、複数形でBraviとは「通」がいるようです。

カヴァレリア・ルスティカーナのほうは進行もわかりやすく、
ソリストの歌も皆うまくて、かなり入り込んで聞けました。
強いて言えば、トゥリッドーの母親ルチアは歌も少ないのに
大変な話を聞いて心乱れているのを歌っていない時に同表現するかが難しいのだろうと思いました。

道化師の方もソリストはかなり皆うまいのです。
カニオ役の東小野修さん、一見舛添厚生労働大臣みたいに見えるのですが、
カニオとして出てくると手振りも本当に外国の旅一座の座長のようで日本人のようではありません。
ネッダもプログラムの顔写真はやたら日本人顔ですが、
舞台では(化粧もあるでしょうが)大変軽やかで魅力的に見えました。(もうちょっと声がでたらよかったのですが)

終ったのは5時でした。2時からの公演なのでちょうど3時間です。


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