フォーリアの日記
目次過去の日記未来の日記


2008年01月17日(木) 初音ミク体験版

初音ミクの体験版をインストールして遊んでみました。
http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01.jsp
14日限定版だし、そのまま作業できる形では保存もできないので(WAVE書き出しはできる)
作りかけのものをいろいろ変更して試してみるには時間がないのですが。
保存できないということは、PCを開いてから閉じるまでの運命だし、
違う曲を試したくても、保存しておいて別な曲を操作することができないし。

でも手早く短い曲を入れて、デフォルトの状態で聞いてみるのも面白いのです。
一応それぞれの音は発音されて歌になっているし、
初音ミク(以下ミクちゃん)が歌うとおかしいところがなぜおかしいのか考えると、
人が歌う時の発音のしかたというものにいろいろ気づかされます。

試しに入れてみた曲は紅葉です。「あーきのゆーうーひーーにーー」ヘ長調。

ミクちゃんが歌ったものが人が自然に歌ったものと違って真っ先に苦になるのは
まず単純なところで音量です。
単語の真ん中のアクセントのない音とか助詞で、且つ音が急に低くなっているものは
音量を落とさなくては不自然です。一定の音量ではかなり変です。

それから、出だしのアタックは単語の始まりならいいけれど、途中の音では強すぎ、
特にとくに母音の場合には強すぎます。
でも、短時間ソフトを扱っただけでは調整を覚えません。アタックは調整しなくてもまあ聞けます。

ビブラートが出したい音程の上下にかかるのも少し変です。
人のビブラートは出したい基本の音程を元に下にゆれます。
(全体が上ずって基本音程の上下になることもありますが、それは音程自体がずれているのです。)
弦楽器奏者に聞くと、弦楽器のビブラートも下に揺らすのだそうです。
これも調整ができない(わからない)ので、ゆれ幅や長さが短ければあまり苦にならないのでまあいいか。

その他、人は大きく音の跳ぶところをレガートで歌おうとすると多少のポルタメントが自然にかかり
聞く方は、多少ポルタメントがかかっているくらいの声を自然に跳躍しているように感じているようです。
ミクちゃんには明示的にポルタメントを掛けてやらないと、急に唐突な音が出たように感じてしまいます。
でも、単語のはじめの音はこの限りではなく、デフォルトのままで苦になりません。

それから、人はmとかyとか子音によってはかなり拍の前(前の音の最後)に子音を出しているようです。
これを拍どおり入れると、ミクちゃんが歌う曲は弾んで歌っているように聞こえてしまいます。
つまり、八分音符2つのタタのリズムがタッカに聞こえてしまいます。
32分音符の分だけ前の音を短くして後ろの音を前へ出したら普通に聞こえました。

とりあえず、ちょっといじって気づいたことだけですが、書き留めておきます。


フォーリア |HomePage