フォーリアの日記
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2007年09月17日(月) パバロッティ追悼「ラ・ボエーム」

今日はかなり暑いです。真夏並みかも。

朝、BS2でパバロッティの追悼番組をやっていました。
「ラ・ボエーム」です。
録画予約していましたが、放送中に見ました。
http://www.nhk.or.jp/bsclassic/special/Pavarotti2007.html

ラ・ボエームは前に藤沢市民オペラの公演を見たことがありますが、それなりによかった覚えがあります。
最近テレビで見た藤原歌劇団の若手ソリストによる公演はちょっといただけませんでした。

今回のはサンフランシスコ歌劇場の公演で、
ロドルフォがパバロッティ、ミミがフレーニという豪華キャストです。

素晴らしいオペラというものはこういうものかと、とにかく感動です。
今までわからなかった心の綾までよく描かれていて、ストーリーに納得がいきます。
歌も素晴らしいのですが、歌だけでなく演技も素晴らしいし、
個々の演技だけでなく演出もいいのだと思います。
また、変に奇をてらわない古典的な舞台装置もたいへんわかりやすいのです。

なぜ、出会ったその日にミミがホイホイついていったのか
日本人の演技ではまったく謎にしかならなかったのです。
真っ暗の中で鍵を探しながらロドルフォがミミの手を握るシーンもぎこちなく、
自然に恋に落ちるようには見えないのです。
しかしパバロッティの演技は違います。
見初めた女性を、押しすぎず引きすぎず自然に誘って心を捉えていくのです。
あれなら着いて行きますよ。

最後にミミが息を引き取るシーンも、
ここはたいていどの公演でも歌だけでも泣けるのですが、
パバロッティの演技は愛情たっぷりで、本当にミミをいとしそうにほお擦りするのです。
これは日本人にはできないなあと思ってしまいます。
涙が止まりません。

こうやって見ると、オペラって本当に人に感動を与えるものですが、
へたな演技のオペラを見るのはつまらないものです。
たまたま見たオペラが下手なオペラだったら、
ただ長ったらしいだけで退屈で、オペラなんて嫌いになってしまうでしょう。
日本人のオペラも歌だけではなくもっと演技に磨きをかけていかないと
まだまだ世界の一流の水準には遠いと思います。

「永遠のマリア・カラス」で主演のカラス役の女優が
歌っていないにも関わらず、迫真の舞台を演じているように見えるのは
やはり演技力のある人が演じているからだと思います。


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