フォーリアの日記
目次|過去の日記|未来の日記
今日は涼しいですね。風が強くて洗濯物がくるくる回っています。
今日は前から予約していた市の救急救命講習へ行ってきました。 「普通救命講習I」という3時間の講習で、終えると終了証がもらえます。 心配蘇生法などは、今まで小学校の講習会とか マンションでの講習会などでもっと短いものを受けたことがあり、 人工呼吸と心臓マッサージはやったことがあるのですが 1度くらいやったことがある程度では全然身に着きません。
最近ではいろいろ効果的な回数などが研究されて変わってきていて、 よくわからなくなっています。 さらに、最近話題のAED(自動体外除細動器)の使い方も習うので もりだくさんになっています。
3時間もあればもっと充実しているかと思ったのですが、 始めの1時間あまりで説明や質問、そのあとの実習はあっという間でした。 全員が実習できたと言うのが唯一の強みでしょうか。 実際にできるようになるにはもっと練習しなくては無理な気がしました。 何度も何度も講習を受けなくては身に着かないと思います。
いろいろ考えることもありました。 今日の参加者は自ら申し込んだ人たちなので、普通より熱心な人が多いはずです。 しかし、どうも質問者の傾向などからも感じたのですが、 AEDが脚光を浴び、使えなくては困るとあせるあまり 人工呼吸や心臓マッサージをおろそかに考える人が 増えてしまってはいないでしょうか?
AEDがあちこちに設置され、一般人にも利用できるようになったとは言え まだいつも身近にあるわけでもありません。 身近になければAEDを使うとしても、救急車を呼んで救急隊員が到着してからということになり その段階では扱いを十分身に付けている救急隊員にまかせればいいということになります。 AEDがなくても一般人がやることは、救急隊員が到着するまでの間 人工呼吸と心臓マッサージを続け、脳に血液を循環させ酸素を送って 脳が死んでしまわないようにすることです。
AEDは心臓に細動が起こっている場合には早いほど効果があるとのことなので 一般人が使って除細動を行えるようにしたようですが、 それを使ってすぐ心臓が動き出せばいいのですが、 それまでの間の心肺蘇生法(人工呼吸と心臓マッサージ)と それでも心臓が動かなかった場合の心配蘇生法は大事なのです。 それを身に付けないでAEDにばかり関心を示しても、助かる人が助からなくなるでしょう。
短い講習時間に、心肺蘇生法とAEDの扱いを両方習うと どちらも一通りやってみただけぐらいの実習になります。 どちらも大事なのでしょうが、 でも、より繰り返さないと身に着かないのは心肺蘇生法の方です。 呼吸をしていたり心臓が動いている人にやってはいけないので いろいろ確認しながら行わなくてはならないし、その手順もなかなか覚えられません。 AEDは音声の案内に従うのがほとんどなので、 手順を覚えなくてはならないのは電極を貼り付けるまでぐらいです。
この講習を受けたことが前提の次の段階の講習などを受けると、 そういうことが身に着くような実習ができるでしょうか。
|