フォーリアの日記
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| 2006年06月20日(火) |
「99.9%は仮説」を読んだ |
久しぶりに晴れが続きました。 雨が降らないのは大変ありがたいです。
「99.9%は仮説」竹内薫著という本を読みました。 少し前から新橋の本屋でいかにもキャンペーン中のように積んであったので ついつい買ってしまいました。 基本的には常識だとか、科学的に正しいと思っていることが 必ずしも証明されていないのだから正しくないかもしれないので 頭を柔らかくして判断しないと誤ることがあるというような話です。
だいたいはそりゃそうだな、と思うのですが、 中身はもう少し焦点を絞らないと言いたいことがぼけてしまいます。 科学的に証明できない事があっても人々が信じてしまう話と 土地の値段が下がらないと人々が信じていたのにバブルが崩壊した話を一緒にして、 だから頭は柔らかくしろといわれても 読むほうにはどうすればいいのかわからないのです。 そのへんのうがった話がないので、消化不良な感じがしてしまいます。
物理学の話なら 素粒子は発見されている最小の粒子であっても そのうちもっと小さい粒子が発見されるかもしれないとは漠然とでも想像するけれど 一般の社会常識のことだと、想像つかないこともあるのです。
たまたま関連して今日考えた事を。 "an intercontinental ballistic missile"という言葉を見たのですが 日本語にすると「大陸間弾道ミサイル」です。 さて、これを英語で見た時には、 「やっぱり英語には知らない単語がたくさんあるな。」などと思って ballisticってなんだろう?と辞書を引いたりします。 でもよく考えると、日本語でも「弾道」なんて言葉は知らなかったりするのです。
英語はわからない、日本語は知っている、という先入観に基づいて 日本語だとわかったような気がしているだけなのですね。 その本風に言うと「日本語ならわかる」も仮説だったのですね。
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