フォーリアの日記
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2004年09月08日(水) 練習の録音を聞いて

コーラスの練習をいつもMDで録音して(録音失敗しなければ)
電車の中で聞きながら寝ています、もとい、聞きながら帰ります。

今日は、ボイトレの先生のいないなので
ピアニストの先生に主に音取りの指導をしてもらいます。

産休で休んでいるS先生の変わりに来て下さっているK先生が
音取り指導をしてくださるのは2度目です。

前回も録音を聞きながら帰ったとは思うのですが
まったくそんなことは考えなかった(気づかなかった)のですが
K先生の話し声を録音で聞くと私の声(しゃべり声)にそっくりです。
そう思い出すと、なんとなく文がまとまらない時の語尾の口篭もり方まで似ているような・・。

それから実はこれから先は憚りあるので書こうかどうか迷った話なのですが。

今日はメゾにお休みの人が多くて、一人しかいませんでした。
ひとりではあまりにも心細いと言うので、ソプラノのメンバーがひとり応援していました。

それでソプラノの人数も少なかったので、個人の音質に気づいてしまったのですが
妙に鼻声になっているのです。
デクレッシェンドでのばして消えるところで特に苦になりました。
もともとそういう発声をする人ではなかったのですが
最近の発声練習の悪影響が顕著に出ているようです。

最近(ここのところずっと)ボイトレの先生が鼻声に凝っていて
発声練習のとき鼻声の練習ばかりさせるのです。
発声練習の3分の2ぐらいが鼻声の練習です。
鼻声の練習をさせてのどを壊していた生徒を復活させたと自信を持っています。
しかし、私はこれは問題だと思っています。

鼻声と言うのは本来響くはずの口腔内や、鼻腔の広い空間を硬くして
響かないようにして、鼻腔の中でも鼻の根元から鼻筋にかけてだけを響かせた声です。
鼻の根元や鼻筋は響くようになってくるかもしれませんが
他を硬くすることで、本来響くはずの大きい空間が響かなくなり
鼻声にしようと思わない時でも、鼻筋ばかり響く変な声になってきます。
真中へんから強い声が出るので大きく聞こえ
マイク乗りのよい声なのでミュージカルなどには向いているかもしれません。
でも、合唱やクラシックではうるさくて硬い声以外のものではありません。

広い空間をやわらかくして広く使って響かせることで
やわらかい豊かな声が出るはずなのに
それを壊してしまうのです。

声の響きはじめだけppで鼻の根元にかけ、
そこから全体に響きを広げる練習なら意味があるかと思いますが
鼻声で大きな音を鳴らそうとすればするほど
本来鳴るはずのほかの空間を固めるので害になります。
大きな音なのに鳴らさないようにするためには一層硬くするはめになるからです。

私は鼻声の練習の時はほとんど音量を出していません。
鼻声で練習する気はまったくないからです。
鼻声の練習は百害あって一理ありません。
鼻腔と口腔全体を固めないようにしてピアニッシモで声を出しているだけです。


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