フォーリアの日記
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その友人と知り合ったのは6年くらい前のことだ。 引っ越した先で入ったコーラスグループに彼女もいた。 よく聞くと、たまたま息子どうしが同級生だった。 2年間、ともにコーラスで歌ったり 声楽を学び始めた彼女の伴奏を私がしたり、 ともに人生論、音楽論を語り、楽しく過ごした。
夫の転勤で私がその地を去ってからも 時々長電話で話し込んだ。
その当時から彼女の人生は波乱含みだった。 事業が倒産し、新しい事業を始めていた。 彼女の実家の資産があったので深刻な事態にはならなかったようだが 生計を立てるには必死だったようだ。
まもなく彼女の実父が亡くなった。 相続でかなりもめたらしい。 大半の遺産は実家の事業を継いでいる兄のものになったという。 彼女は、自閉症の子供を抱えて離婚した妹にもう少し残してやりたかったと言っていた。
その兄が相続した遺産をほとんど詐欺師に奪われ 自殺した。 相続争いの影で糸を引いていたものを目の当たりにし、 また、相次ぐ肉親の死に 彼女の混乱と悲しみは相当のものだったと思う。
それから3年くらい経っただろうか。 様々な出来事を一人で背負いながら 彼女はいつも明るい心をもち、周りの人々に幸せを与えていた。
だが、人生のパートナーたるべき人は その重荷をともに背負ってくれなかったようだ。
今年の春、彼女は離婚した。 長年一人で背負ってきた重荷からも開放された。 その疲れが出たのか、なかなか元気が出なかったようだ。 最近になって体力を回復してきたらしい。
その彼女が、今、恋をしている。 声も華やぎ、かわいらしい。 私は彼女の幸せを願ってやまない。
人生半分以上過ぎちゃったけど、 今までの分まで幸せになってね。
電話代高くなるからパソコン買ってネットで話そうね。
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