武ニュースDiary

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| 2011年08月15日(月) |
雑誌記事(智族GQ7月号��) |
これで終わり。
金城武は中国語の読み書きを正式に学んだことがない。 自分で本を読み、少しずつじっくりと取り組んできたのだ。 今でも中国語の脚本を読むのは一苦労である。
彼は自分がどのくらい努力したかはめったに口にしない。 ハーフであり、いろいろな場所で暮らしてきたことから、人は往々にして、 彼がどんな言語を喋れても当然と錯覚してしまいがちだ。 実際は、だいぶ前、仕事で香港に行ったときは、広東語は一言もしゃべれなかった。 数ヵ月後、一緒に行ったスタッフはいまだに「聞いてわかるが話せない」状態だったが、 彼はもう広東語の台詞を話せるようになっていた。
今回、雲南で「武侠」を撮影したが、李小冉が思わず口にしなかったら、 一行が毒虫にやられたことなど、誰も知らないままだったろう。 四川方言で台詞を言うのは、言ってみれば遊びのようだが、 彼は何倍もの時間をかけて、発音がそれぞれ違うのを整理し、 1字1字暗記をしなければならなかった。 彼はいつも自分はみんなより良くしてもらっていると思っている。 ――宿泊条件まで他の人よりよいのに、 どうして、大変だなどと、平気で口に出せるだろう?
彼は自分の私生活を明らかにするのを好まない。 何年も前から取材はめったに受けない。 それは自分が何か他の人と違っているとは思わないからだ。 もちろん、外に出るのもちょっと厄介だ。 アメリカのある雑誌が以前、東京の街中で彼の写真を撮ろうとしたことがある。 2分も経たないうちに、怖ろしいほどの人だかりができてしまった。
彼はスポーツが好きで、少年時代は学校のあらゆる球技チームのメンバーだった。 面倒を避けるため、今はたまにダイビングをするぐらいである。 ときに、こっそりと渋谷にラーメンを食べに行ったり、 誰も彼のことを知らないところに旅行に行ったり、 のんびりと映画館で映画を見ることもある。 ほとんどは、家にいて、夜中に、ためこんだDVDをひっぱり出すのだ。 ――あれ、「風と共に去りぬ」はこんなに長かったのか、下巻もあるじゃないか。
友達の多くとは、中学時代から今も付き合いが続いている。 ニューヨークに行ったとき、17年前に別れたきりの同級生、正熙と再会した。 顔を合わせるや、しっかりと正熙を抱き締めたが、 その親しさに正熙は意外さと、温かさを感じた。 金城武は後で1冊のセルフ・ヘルプ関係の本を送ってきた。 彼は哲学と形而上学の本にとても興味を持っているのだと、正熙は言う。 空っぽの華やかな世界より、金城武は自分の内面の探求の方に熱心だ。 だから、彼は外の世界に対する欲求は低いが、 人と人の間の情は格別に大事にするのである。
彼も恐れや不安や矛盾を感じる。 いろんな事情がありすぎるから、訳は話さないが。 この世は人を落ち込ませることが多く、天災あり人災あり、絶えず移ろってやまない。 3月、金城武は仕事で上海にいた。 日本で地震があったと聞いたが、それほど重くは受け止めなかった。 地震が頻発する国では、すぐニュースにはならないのだ。 ホテルに戻ってテレビをつけ、呆然とした。
彼は、自分に超能力があって、自分が演じてきたヒーローたちのように、 民を助け、希望を与えられたらと思うことがある。 だが、またこうも思う。 地球は回転している。地球は呼吸が必要で、自身の周波数がある。 地震や水害はひょっとしたら、 地球がくしゃみをするのを抑えた結果にすぎないのではないか。 自然を恨んで何の意味があるだろう? できるだけのことをして、天命に安んじる方がいいのではないだろうか?
今、この世界と命そのものについて、 昔より理解は進んだのかどうか、彼も知らない。 だが、全ては循環往復しており、たとえ無常であっても、絶えず進化し、 くじけずに進んでいかねばならないということは、彼はよく知っている。 (完)
BBS ネタバレDiary 23:45
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