武ニュースDiary


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目次前の記事新しい日記


2011年05月21日(土) カンヌ・プレミア、台湾の記事●カンヌの旅・全記録●四川語について、もう少し●どさくさまぎれに

カンヌでの「武侠」のイベントは全て終わりましたが、
今回あまりに盛りだくさんで全然ついていけず、ニュースもいろいろ手つかずのまま。
ここで、少しずつ、補っていこうと思います。

ただし。
ネタバレ多すぎで、結局こうしてどんどん知ってしまうんだよね〜と思うのですが、
でも、いつになるかわからぬ日本公開を待てずにいきなりあちらで見るならば、
これくらいの前知識は持っていないと、ついていけないのかも。
ま、できるだけ伏せます。



金城武、「武侠」に出演
「驚くべき眼」と賞賛される


ドニー・イェンは新作「武侠」で引退した侠客、劉金喜を演じているが、
警官役の金城武とのシーンは精彩を放っており、林の中での別れの抱擁まである。
ドニー・イェンは笑っていわく、
「あの場面はスチール撮影もあったから、長いこと抱き合っていなくちゃいけなくて、
しまいには、もう放してもいいかい? と聞いてしまったよ。
もう少しで(ジミー・ウォンの名作「独臂刀」ならぬ)
「断背刀」(同性愛を描いたアン・リーの「断背山=ブロークバックマウンテン」のもじり)になるところだった」


ドニーによれば、「金城武はプロフェッショナルで、とても真剣。
彼との別れのシーンは大変気に入っている。ぼくもいろいろ考えた。十分満足している」
金城武の妻を演じる中国の女優、李小冉が、金城武が好きだと自ら告白したが、
ドニーは大笑いして、「だから、彼を抱けたぼくは本当に幸運だったんだな」と言った。
ピーター・チャンは彼の演技を賞賛し、台湾金馬奨、香港金像奨の主演男優賞に強く推すと言ったので、
ドニーは「彼に金を渡しておくよ」と笑った。

監督のピーター・チャンは、「如果・愛(ウィンター・ソング)」「投名状(ウォーロード)」に続き、
3度目の金城武起用である。
「ミューズ(インスピレーションの神)」とさえ、彼のことを表現する。
パートナーのサンドラ・ンは、一昨日、金城武に向かい、恋人のことを皮肉ってこう言った。
「彼はどの映画でもあなたを撮るでしょう、実はあなたみたいになりたいと思ってるのよ」
ピーター・チャンはこう言う。
「金城武の個性はずっと変わらない。役の演技にものすごくこだわる。
彼は自分をかたく守っていて、人をあまり信じられず、安心感がない。
しかし、今はどんどん開放的になってきて、勇気をもっていろいろ試すようにもなってきたね」
そして金城武の声は非常に魅力があり、
撮影チームは彼に「ナレーションの王子」の称号を授けたと賞賛した。
台湾りんご日報 2011.5.16


中国時報の記事では、このあたり、こうあります。抜き書きで。

(前略)
城武の容姿は大変魅力的だが、監督のピーター・チャンは彼の美声をもっと愛している。
彼を起用した「如果・愛」「投名状」「武侠」いずれの映画でも、彼にナレーションをさせ、
「VO(Voice-over)王子」と呼ぶ。

サンドラ・ンは、金城武に「彼はあなたみたいになりたいのよ」と言った。
ピーター・チャンはそれに同調、「もちろん、彼みたいになりたいよ。
ぼくの映画の彼の役は、全てぼくが最も入れ込んでいる人物なんだ」。

ピーター・チャンの話では、金城武は自分を守って、安全感がなく、
いつも「なぜ、そういうふうにしなければならないのか」と絶えず問いかけてくる。
3作一緒にやって、やっと信頼が得られた。
初めて「投名状」を見たとき、彼は満足していなかった。
「こんななら、次はぼくにオファーしないで」

だが、今回の「武侠」は、まだ映画を見ていないのに、ボスの葛福鴻をカンヌでの上映に誘っている。
プレミア上映が終わってピーター・チャンが彼に「満足かい?」と尋ねると、
彼は「すごくよかった」と答え、ピーター・チャンをほっとさせた。
「3作一緒にやったが、彼はきっとこれに一番満足していると思うよ」(後略)
中国時報 2011.5.16


この記事と関連した別の記事では……

(前略)
ーター・チャンは金城武を自分のミューズだと形容した。
金城武はあわてて、とんでもない、
「監督が何かをくれなければ、ぼくが別のものを出せるわけがないです」と言った。
彼が「投名状」に不満足だったとピーター・チャンが思っていたのに驚き、
不満足だったのは、凌遅の刑のシーンの撮影はとても大変だったのに、
最後に全部カットされたことだけだと説明した。 (後略)
聯合報 2011.5.17


で、葛福鴻さん招待については……

(前略)
侠」は13日夜、カンヌでプレミア上映され、高く評価された。
金城武は、「ピーター・チャンはやりたかったことをやりとげました」と言った。
2人は3回一緒に仕事をしており、良い関係を築いている。
だが、金城武には恨みがある。
彼は「投名状」で非常に苦労して凌遅の刑のシーンを撮影したのだが、なんとカットされたのだ。
金城武は言う。
「監督に言ったんですよ、次のときは、カットするなら撮影しないでね、と」

ピーター・チャンは、金城武がマネジャーの葛福鴻をカンヌでの「武侠」鑑賞に誘ったのは、
結果に満足しているからに違いない、と打ち明けたが、
金城武は、笑って言った。
「軽い気持ちで言ったんですよ、礼儀で言ったら、本当に来ちゃった」 (後略)
台湾りんご日報 2011.5.17


どのみち冗談でしょうが、「投名状」を見てピーターに言った言葉は、
この記事のニュアンスが多分近いのでしょうね。




カンヌの旅・全記録  10:50

昨夜見たときは、真っ黒で見られないと思ったのですが、アップされていると赤壁戦記さんにあったので、
見て保存しました。
「LOVERS」のときに、メロメロさんが、宣伝の旅全過程と、カンヌのプロモを
それぞれメディアにまとめてくださって、それが素敵なBGMもついているものですから、
製作の噂のころからずうっとこの映画を追い続けた記憶がドーッとあふれてきて、
まるで自分が経験したことのように、涙が出るほど感激したものでした。
その動画は今も宝物です。

今回は、カンヌで初めて映画の情報が出てきたと言えるので、「LOVERS」ほどではないものの、
こうしてまとめてあると、感動しますね。
金城さん、今回も、マイペースで、でも楽しそうなのでよかったなと思います。
(クルーザーでのパーティー、「わあ、ハリウッド映画みたい!」とか思ってたんじゃないかな?)






四川語の演技について、もう少し……   22:00

拾います。

(前略)
城武演じる探偵は、他の登場人物と違って、四川言葉を話す。
その理由を問われて、金城武はこう答えた。
「撮影に入ったばかりのとき、自分が何をすべきか、全然わかりませんでした。
この役はいったいどんな役なのかわからなかったんです。
最初の1週間は、北京語で話していて、どうしてもつかめない状態でした。
その後、あるスタッフが四川方言で話しているのを聞いて、とても可愛いと思ったのです。
そこで、監督に方言を使いたいと言いました。
その結果、試してみたらすごくよく合っていて、しかも映画の感覚がつかめた気がしました」

監督が言葉を添える。
「この役は、金城武が金城武でないことを要求するんです。
必要なのは北野武だ。金城武はハンサムすぎて、
そのため、ときどき役の感じに合わないことがありました」

金城武はさらにこう言葉を継いだ。
「監督があの頃、ぼくに参考にさせたのは、北野武だけでなく、
チャウ・シンチーとか、そういう人たちでしたよ」
ピーター・チャンは「みんな顔のまずい連中だ」とおどけて言った。

「武侠」は雲南で撮影し、金城武が話すのは四川語である。
ある記者の、この2つの土地に何か特別な思いがあるのかとたずねると、彼はこう答えた。
「雲南は、ぼくらが撮影していたところですね。
四川は、飛行機を乗り換える場所です」  (後略)
(電影網 2011.5.14)


彼の四川語の出来栄えについては、いろんな評があって、すごくいい、というのもあれば、
ほんとの四川語とは違うというのもあり、その真偽は判断できませんが……


カンヌに同行したプロデューサーの覃宏は、ある記事でインタビューに答え、
記者が、金城武の四川語は本物じゃないと重ねて言うのに対し、
自分は四川の人間だが、彼の四川語は広く使われている四川語に近い、と言って、
ぴしゃりとその質問を打ち止めにしています。


我們制作の微博には、こんなコメントが――
川語を話すことは、金城武自身の提案です。
その後すぐ、撮影チームの者たちは、語学の天才とはどういうものか、
真に知ることになったのです。

ある香港の記者は――
城武の演技は意外だった。彼が四川語を話すことは知っていて、
聞いても意味はわからないけれども、
それでも彼が発音、表現に細心の腕を見せており、
まさに監督が言った通り、これは全く違う金城武だ」


四川語がどんな言葉だかわからない我々としては、どういう効果が出ているのか、
映画から、感覚で受け止めるしかないですね。




どさくさまぎれに、新作……???   22:40

北京での「告白会」に、1人だけ出席せず、従って記事にも何も出てこないのですが、
(動画では、最後の最後で彼の四川語についての質問が出たのに、
監督の答の途中で、THE END……)
宣伝は自分の仕事と心得ているはずなので、何か別の仕事があったんですよね、ね?
日本に帰ってきているらしく、ということは……と、考えてもわからないし、
こうなのじゃないだろうか、という推測は大概外されてきていますので、
無駄な努力はよしておきます。

怒涛のカンヌ記事の合間に、タン・ウェイも出演した「建党偉業」の出資会社の1つ、
芒果影業の社長である李湘に関する記事の中に、ちらりとこんな一節が。


た、業界人によると、李湘の夫、王岳倫監督、チャン・ズーイー、金城武他主演、
李湘の芒果影業と韓三平の中影集団が合作する新作映画「喜楽会」は来月クランクインする。
中国広播網 2011.5.13

実にさらりと。この映画の話は、5月3日の別の記事にも出てきていて、
こう説明がされています。


湘の説明によれば、以前の「十全九美」「熊猫大侠」とは異なり、
新作で語られるのは、都会人の愛情の物語であり、
夫君の王岳倫も司会を務めるお見合い番組で今日の都会人の愛情の要素を追求している。
出演者については、李湘は、まだ最終的に決定していないが、
大物スターを起用するのは確実だ、と述べた。
東南網 2011.5.7


こういうふうに名前が出ても、何でもなかったことが多すぎるので、一応記録まで。



   BBS   ネタバレDiary   3:00


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