武ニュースDiary


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2011年03月05日(土) 二十歳の誕生日に(雑誌から)●追記

今日の赤壁戦記さんのブログで、ネットにあったある雑誌の1ページが紹介されていました。
「ライジング・スター」という、おそらく連載コーナーになってるのだと思うのですが、
仰向けに寝転んだ写真のある記事です。
文章を読んでみたところ、ちょっと面白かったので、訳させていただきました。
台湾の雑誌ではないかと思います。



「ファン」のことがわからない

アイドルという(金城武は「自分がアイドルとはやっぱり思えない! 
でも実力派か? これも違うよね」と言っているが)、今の身分について、
常に大勢の女の子に追いかけ回されている若者はこう語る。
最初は本当にわからなかった――どうして「ファン」ってああなんだろう?、と。
そしていつも耐えられなかった。

20歳の誕生日を迎え、事務所が彼のために誕生日ファンイベントを企画してくれた。
が、彼は本当はとてもいやだった。
「休みをとってはいけないの?!」「自分で誕生日を過ごしちゃいけないの?!」
しかし、いかんともしがたく、ここは誕生日を仕事と割り切るほかなかった。

その日、ケーキにナイフを入れたところ、
なんと、中から父親が筆で文字を書いた掛軸が出てきたのである。
事務所のはからいだった。
そこには「誕生日おめでとう」と書かれていた。
またたくまに、彼の眼は涙で曇った。

ありがとう、お父さん、ありがとう、事務所の人、
ありがとう、自分の誕生日を祝うため、集まってくれた、ファンと呼ばれる人たち。
「今ぼくが手にしているこれら全てが、ほとんどの20歳の人には
決して手にできるものじゃないと、わかったんです。
すごく恵まれているんだと感じて……」

だから、今の彼のスタンスは、「自分で自分を洗脳する」、これである。
「アイドル」であることの良い面を考える。
例えば、社会的な活動に参加できるとか、
あるいはファンの子たちにこう言えるとか――「一所懸命勉強してね!」
「ずばり言っちゃうんですよ、例えば、土曜日の午後のファンの集いでこう言う。
『ここで何してるの? すぐ遊びに行きなよ! 
ほんと、若い時は大事にして、遊んだり勉強したりしなきゃ……
なんであろうと、一所懸命やることだよ』って」

金城武の父がハンサムかどうかは知らない。が、想像するのは、きっと楽しい。
あまり勉強が好きでなかった金城武だが、
小学校は日本人学校に、高校はアメリカンスクールに通っている。
その理由は、ほかでもない、父親が、子どもが幾つもの言語を話せるようになるよう考えて、
そう決めたからだ。
「お父さんの教育方針は、何であれ、やるときはちゃんとやる、
たとえ乞食であっても、ということなんです」
(――はぁ、そんないくつも言葉の喋れる乞食がいるかしら?)
父は自分が芸能界に入るのに反対しなかった、と金城武は言う。
ただ、疲労がたまるのを心配している。
また、息子の出演した映画は見に行くし、
やはりウォン・カーウァイが大好きだと、彼は言った。


お父さんが小さな赤い掛軸に書いた文字は、当時の雑誌の写真によると、こうでした。

「武 祝二十歳
健康 忍耐 努力
(日付……多分。小さくて不確か) 父 節」

二十歳の写真集なら、きっとはっきり見えますね。
では、ついでに、左端の小さな文字の部分も。


城武によれば、「天使の涙」に出ていた時、ウォン・カーウァイがくれた脚本は、
いつも、こんなふうに書かれていたという。
例えば、ミシェール・リーとレオン・ライの会話の間に1行、
「モウ入る」と挿入されている。
「それだけ。あとは何にも書いてない!」
彼は笑ってぼやく。
監督は彼に即興で自由に力を発揮するよう求め、彼もそれをうまくやれることを証明した。

「天使の涙」での役は、凶暴さをむき出しにするが、同時に常に繊細で透明な部分を持っており、
どんな人間か、つかみにくい。
この男は本当に何も知らないのか?
それとも、全てを知っていて、だから何も知らないように見えるのか?
そして、本物の、スクリーンの外の金城武も、似たような特質を備えているのだろうか?
金城武は、実に探求に値する人間であり、彼自身、様々なことに対して強い探究心がある。
この2点が、彼の芸能人生を豊かにしているのは疑いない。


追記 3.6.9:45

掛軸の文字のわかる写真を赤壁戦記さんからいただきました。 m(_ _)m
誕生日の日付でした!(西暦で書いてありました)




一九九三年十月十一日 ですね。


   BBS   ネタバレDiary  21:30


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