武ニュースDiary

* このサイトはリンクフリーです。ご連絡はいりません。(下さっても結構です。^_^)
* 引用は、引用であるとわかる書き方なら、必ずしも引用元(ココ)を表示しなくても構いません。
* 携帯からのアドレスは、http://www.enpitu.ne.jp/m/v?id=23473 です。
* 下の検索窓(目次ページにもあり)からキーワードでDiaryの全記事が検索できます。
* バナーは世己さんから頂きました。
* Se inter ni estus samideanoj, kontaktu al mi. Mi elkore atendas vin, antauxdankon!
目次|前の記事|新しい日記
| 2008年08月17日(日) |
争わない役者●「投名状」日本公開 |
少々前ですが、金城武について、大陸のこんな記事がありました。
映画の中の金城武は、一貫して目の保養役を受け持ってきた。 「赤壁」で、トニー・レオンを圧倒しかねない勢いを見せるとは 誰も思っていなかった。 まるで、中国人男優の筆頭であるトニー・レオンが、 本当に久方ぶりに人に「食われた」かのようである。 「赤壁」で「小喬」が登場すると、いつも色情的な雰囲気に満ちてしまい、 それが人々の周喩に対する評価をどうしても下げてしまう。 そして金城武の重要な共演シーンは ほとんどがトニー・レオン、チャン・チェンを相手にするものだ。 これは、良い俳優は確かに芝居を引っ張っていくことができる、ということの いささかの証明になるかもしれない。
ウォン・カーウァイの良い俳優かどうかの評価基準は、「利己的でない」、 演じるとき、人の芝居を食わないことだ。 1人の俳優が不意に手を相手の肩にかけ、毅然として言う。 「君はいつまでも俺の良き兄弟だ」 話が終わっても手をすぐに戻さないので、相手は動きが取れなくなり、 おのずから芝居がその俳優に持っていかれてしまう。 こういう俳優はウォン・カーウァイの眼力を突破することはできない。 だが、その、かくもやすやすと肩を押さえられてしまう俳優の方は?
90年代の中頃、ウォン・カーウァイは、2本しか映画出演経験のない金城武を、 「恋する惑星」のあの若い警官役に起用した。 当時の金城武のあだなは「丸太んぼう」で、カメラの前ではいつもどんくさかった。 ウォン・カーウァイは、結局彼に黙々とパイナップルの缶詰を食べさせた。 世間は彼はボディーランゲージが豊かであると評した。
今日までずっと、金城武が演じた、人々の記憶に残る役は、 大体がシンプルでまっすぐな性格の人物である。 「赤壁」の諸葛亮も実は変わらない。 ジョン・ウーはこの人物をユーモアのある人間と性格付けし、 ハリウッド風の台詞と扇を振るトレードマークの仕草に、 金城武に特有の澄んだ瞳が合わさって、 諸葛亮はたちまち「赤壁」一の人気キャラクターとなった。
金城武が「赤壁」での自分の出番がトニー・レオンより少ないことに 腹を立てたということを言う者もいるが、 ひょっとして彼の仕事への情熱を過大評価してはいないか。 金城武は、「投名状」以前には、 他の主演男優と競い合うような役の作品には出演しようとしなかった。 ピーター・チャンは彼を頷かせるのに、2ヶ月かけなければならなかったのである。
金城武は争いを好まない。 だが、俳優は争わずにいることはできない。 そこで、決まって彼が割を食うことになる。 ピーター・チャンがこう言ったことがある。 「如果・愛」は、本来金城武の演じた林見東が唯一の主役だったのだが、 ジョウ・シュンの演技が出色で、金城武を食ってしまい、主役の1つになってしまったのだと。
「投名状」にいたって、3兄弟が雨の中、初めて朝廷の役人に面会するシーンがある。 ジェット・リーとアンディ・ラウは、それぞれ非常に個性的な台詞を口にする。 が、金城武はおとなしくひざまずいたまま、ぴくりともしない。 我慢できなくなったピーター・チャンが、 何か動くか、台詞を言うか、必ずするように言ったので、 金城武はかすかに膝を動かしたが、 映画を2回見た人でないと、その動きにはあまり気がつかないだろう。
「投名状」のプロモーションの折、 監督が金城武により気を遣っているのがはっきりと感じられたし、 さらに、「アンディ・ラウの出番が削られた」という噂がたびたび流れもしたのである。 そのことから容易に連想させられるのが、「インファナル・アフェア」の頃のことだ。 その頃、アンディ・ラウはまだすっかり演技を認められてはいない時期だった。 当時、彼が編集権を持っていたことから、 彼は「トニー・レオンの出番を減らしたのではないか?」としょっちゅう聞かれたものである。 アンディ・ラウは芸能人生の大半を努力で頑張ってきた。 すべてを人の前にさらけ出し、彼の演技にも取り柄があると、 徐々に監督たちに認めさせていったのである。
アンディ・ラウが「模範労働者」であるなら、金城武は隠遁者だ。 彼は現状に甘んじ、実に長い間、世間は「美しい」以外の形容詞を彼に与えなかった。 さらにいまいましいことには、彼は自分をきれいだと思っていないのである。 俳優が最も恐れるのは、2つ、おごっている、甘えている、といわれることだが、 なのに、金城武は僻地でのひどい苦労をいとい、ともすれば2、3日姿を消してしまう。 アンディ・ラウは彼のこのような行動に、冗談で「抗議」したが、 ピーター・チャンは記者にこう言った。 「あそこは条件が悪かった。彼をわかってあげてほしい」
彼を「傷城」に起用した監督のアラン・マックと脚本のフェリックス・チョンの場合は さらに大げさにこう言っている。 「空港でトイレを探してみつからないでいる姿さえかっこいい! 彼は撮影でけがをしたのに治療をしない。 怪我した足を引きずって行ったり来たりしてるが、それでもあんなにかっこいいんだ!」
ともかくこう信じてよい。 十分美しければ、人の芝居をとらなくても寵愛を受けられる。 美しくない人間がそうしなかったら、食っていくことさえできないのではないだろうか? チョウ・ユンファは「満城尽帯黄金甲(王妃の紋章)」で、 息子役のジェイ・チョウにこう言った。 「私がお前に与えるもののみ、お前のものだ。 与えないものを、お前が取ろうとしてはならない」
芸能界は、きわめて寿命の短い業界で、争わねば飯の食えないこともある。 金城武が幸いにして十分生き残ってこられたのは、 例外のないものはない、ということを表している。 上を見ず、下を見て暮らすしかない。 (王小木/新民周刊 2008.8.4)
●「投名状」日本公開へ 18:40
「電影宣伝自由人」さんのブログへ! 涙が出るほどうれしいです。
実は、最近ついにリージョンフリーのデッキを買いました。 それというのも、「投名状」の�犂篤槌猫瓩箸いΔ里鯒磴辰燭�ら。 なぜ、いわゆるディレクターズカット版と言わないかというと、 収録されているのは、新たに編集し直されてものではなく、 劇場公開版に、カットされたシーンを別につけたものだからです。
しかし、それでもこれは見ずにはおられない。 というわけで、これまでリージョンコード違いのものを幾つか 持っていたにもかかわらず、なお踏み切れてなかった デッキ購入をようやく決心したわけです。
カットされた幾つかのシーンを見ているだけで、 胸が苦しくなってくる。 まだ怖くて、ウーヤン(三弟)の処刑シーンは見ていませんが、 この映画、辛い話なんだけど、私は好き(というのとも違うが)なんです。 監督がいい、役者がいい、スタッフがいい、そして伝えたかったであろうことが、 伝わってくる感じがする。 役者の表情を見ていると、演技ではなく、その人物の心や背景をみている気がする。
同じ、時代劇大作でも、「赤壁」とは全然違います。 激しい戦いがあって、たくさん人が無残に死んでも、 「赤壁」は、やっぱり一大エンタテイメント。 そういう楽しみ方をするのがいい作品で、実際、とても楽しめます。
われらが金城武にしても、諸葛孔明は、きっと多くの人が気に入ると思う。 苦しい思いをせず、その生き生きした魅力を堪能できる役です。
でも、「投名状」のウーヤンは違う。 演じる武の心がウーヤンと同じになっているのを感じ、 メイキングの撮影中のシーンで見ても、胸がしめつけられてきます。
私は、「赤壁」の楽しさを大勢の日本人に味わってもらいたいのと同時に、 「投名状」の素晴らしさに接する機会をもまた、 逃してほしくないと思っていたので、本当に嬉しいです。 いつの公開になるかわかりませんが、それまで、DVDは再封印します。 よかった……
BBS ネタバレDiary
|