武ニュースDiary


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2003年10月07日(火) 金城武びいき(i-Weekly)・3

間があきましたけど、シンガポールの雑誌「i-Weekly」のインタビュー、
これでおしまいです。



どんな恋愛映画が好きですか?
「泣けて、笑える映画が好き。一番心に残っているもの? いっぱいありますよ。
恋愛ものじゃないのもありますけど。涙でぐしょぐしょになったのは『A.I.』。
アニメを見ても泣きます。アニメは大好きです」
長いこと日本にいるのは、仕事のためですか?
「仕事もあります。今、友達が日本にいっぱいいるし。
小学校の同級生で、みんな卒業後、日本に帰ったんです」
日本の芸能人はどこか違うところありますか?
「どこでも、そこにはそこの大変さがあると思います。それでもみんな努力している。
日本で他の芸能人を見ていると、すごく疲れているみたい。
毎日毎日忙しくて、それは香港と台湾も一緒ですけど」

アジアにはスターがいないと思っている人が多いけれど、あなたはその数少ない……
「どうもどうも」
その原因はなんだと思います?
「原因ですか? 事務所がいいからでしょう……あっ、ここにいたっけ?」
彼はマネージャーの方をちらっと見て、今、いるのを知ったというように
慌てるふりをしてみせたので、みんな吹き出した。
自分にスターの特性があると思いますか?
「ぼくに? ハハハ……ないなあ……スターの定義ってなんだろう。
誰が決めるんだろね!」
あなたが比較的神秘的で、目立とうとしないからかしら?
「そうかも知れない、わからないけど。
毎日人前に出てる芸能人にたずねてみるといいですよ。
ぼくはスターはたくさんいると思いますよ。
みんな歌手やアイドルとしての役割を果たそうとしていると思う。
アイドルはアイドルして、作曲者は創作で自分を表現して、
どの人も自分が表現したいことを表現しようと努力している。
それに比べたらぼくは何にもしていないみたいだなあ」

マンガが好きなのは、非現実の世界の中に何か求めるものがあるから?
「いや、ハハハ。マンガは面白いから」
ファンタジー空間がマンガのほうが大きい?
「いやいや、字を読むのはけっこう疲れるから。マンガはわかりやすいでしょ」
今までしたことのある空想で、一番変わっているのは何ですか?
「変わっているもの……あなたはどんな変わった空想をするんですか?」
私はしませんよ。あなたはちょっと特別な人だから。
「どんな空想かなんて言えないですよ、マンガを読むのはマンガを読むことで、空想はしない」

マスコミはあなたのことをよく�狎�熟と天真爛漫が同居している男性�瓩噺世い泙垢�、
どうやって長いこと純真さを保っているんですか?
「いい事務所につくことですね……ハハハ!」
事務所はあなたがしたくないことは強制しないのね?
「ハハハ……」
彼は体をよじって笑い、それから厳粛な顔つきで咳払いしてみせた。
「その質問は映画と関係ある?」
ええ、これは映画の話です。事務所は、あなたが出たい映画に出て、
出たくないものには出ないように任せているんですか?
「そんなことはありません、やっぱり事務所と相談する。
いい作品かどうか、興味がもてるかどうか、あるいは信頼できるかどうかを話して、
自分で決めることはできないです。
どうやって子どもの純真さを保つか、ねえ……
成長しないように努力することかな! ハハハ!」
笑ったあと、ぶつぶつつぶやく。
「待てよ、間違ったことを言うと帰って叱られる。もうおしゃべりしないように」

まもなく30歳ですね。今まで歩んできた道を振り返ってどういう感触を持ってますか?
「長かったようでもあるし、短かったようでもありますね。感触? まあまあですねえ」
以前の自分を見るのはいや?
「おかしくて、きまりわるくて、嫌ではなくて……あーあ!」
10年後の金城武はどんなふうになってると思いますか?
「10年後の金城武は10年前の金城武みたいだと思う」
と、彼は恥ずかしそうに笑った。
変化なし?
「やっぱりあるでしょう、人は変わっていくものだから」

30歳の男性としての望むことは何ですか?
「ああ、戦争がなくなることですね……こういう話もすべきですよね? 
No More War! 
自分のことは、まあ、やっぱりいい作品に出会えて、チャンスに恵まれることかな。
それはめぐりあうもので、求めるものではないし、求めて得られるものでもないです」
それとも、もう求めるものはない?
「いや、何ももう求めないなんてことは言えない。まだ望みはあります……
演ずることはやっぱり面白いと思うし、とても好きだから、もっと機会がほしいと思う」
監督として自分のオリジナルの物語を撮ってみたくないですか?
「出来たらね、いいと思う。考えても、『物』だけで、『語』まで考えつかないんだ。ハハハ!」
もし力があったら、現状の何を一番変えたいですか?
「何も。人類を消滅させたい、ハハハ……ぼくもわからないけど、たくさんあるでしょう。
でなければ、何も変わらないのが一番いい」

最後の接触、独占撮影

写真を撮らせていただけますか?
彼はうなずいた。だれも何も言わない。
カメラマンは部屋の隅に控えていた助手に、大急ぎでライトをつけるよう合図しながら、
時間を引き延ばすように、まず彼にソファーで撮らせてほしいと頼んだ。
それからもともと設定されていた撮影位置に移動した。
3回フラッシュをたいたところで、かたわらの女性アシスタントが言った。
「もうよろしいでしょうか?」
さらに何枚か撮った。武はただ微笑みながら、こちらの要求に従い、かたわらに立ち、
向きを変え、カメラのほうを見る。
OK! いいですよ。
ありがとうございました。武はお辞儀をした。
全部で5分と経っていない。
本誌史上記録的な表紙撮影が、なごやかに終了した。
(i−Weekly 2003年9月11日号)


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