武ニュースDiary


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2003年07月05日(土) 「神様、もっと金城武を!」2・3

「神様、もっと金城武を!」2

Silly, Dirty, Crazy
我々の見るところ、金城武は、一貫して、口下手だが考えごとが好きで、
意地っぱりの男を数多く演じてきた。
ジョニー・トー監督も、数年前、武が他の男性スターと違うところは、
自我を持ち、簡単に妥協しない性格で、
自分の物の考え方をはっきり持っていることだと語っている。

そこで、「恋する惑星」での父と子の情にしても、
「パラダイス!」でのカルメン・リーに対する愛にしても、
いずれも非常に内面的で奥に秘められたものになる。
細部にかすかにうかがうことができるだけだ。
その心があらわれている行動は、往々にして狂気じみていたり、
外見が汚かったりするけれども、
しかし、それをある美しさに包んで、印象的なものにできるのだ。

だから、金城武を好きになるのは、1つのパッケージを買うようなものである。
容姿だけでなく、1つの主題、1つのシーン、ある種の心情、意識、価値観など
ひっくるめて好きだということであり、外形も中身も、全部気に入るということなのだ。
例えば失恋して涙を乾かすためジョギングしたり、
時間を止めたくて期限切れのパイナップルの缶詰を食べるなど……
(もちろん、監督や脚本、撮影の功労でもあるが)、
我々はすべて受け入れ、これらは金城武だけのものであり、共感を呼ぶものだと思う。
表面を見れば、その行動はめちゃくちゃだが、
実はどれもこれも、我々が心の内に持っており、
ただそれを表に出そうとは思いもせずに来たものなのだ。
それが今、そっくりスクリーンの上に形を与えられたことによって、
我々は「同じだ」と痛切に思う。これは見る側の自己投影でもある。

それゆえ、金城武が必ずしも直接的で感情の激しい役、特に喜劇の役ができなくとも
(あるいは、まだやったことがなくとも)、かえってそれでいいのであり、
他の多くの男性スターのように、あるイメージを一生懸命作り上げて、
観客に有無を言わせず押し付けてくることもない。
セリフが少なく、よけいな言葉がないからこそ、
人が自由に味わうことのできる多くの空間を与えてくれるのである。


BBS

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「神様、もっと金城武を!」3 - 今年の夏もまた、水を多量に消費することになるのね……Volvic。
宣伝にまんまとハマっていく私たち……
抵抗できませんものね、あんな写真を見せられたら。
さて、最後の部分です。

木村拓哉の未来のライバル
今、男らしさの内に女性的要素を持った美貌で、木村拓哉が一つの系列を開き、
続いて同じような風貌の一群が続々とそれに加わっている。
金城武の、その血筋から来る日本風の持ち味は、その傾向に呼応して、
日本男性スターブームのバスに乗ったのである。

ある女性作家がこう言ったことがある。
男性的な見かけの中に透けて見える少年っぽさにこそ、心惹かれると。
たとえば、まっすぐな男らしい鼻すじにのわきに、
そぐわない甘やかなえくぼが現われるように。
おそらく金城武もこのような特質を備えている。
そして、それはやはりあの日本の男性スターの備える人気の条件でもあるのだ。

とはいえ、金城武は月下美人の花のごとく、
パッと咲いて消えていく、一時の人気者ではなさそうだ。
同時期に人気を得たジミー・リンやニッキー・ウーのその後と比べても、
金城武ははるかに長持ちしている。
当時のジミー・リンの美しさや、ニッキー・ウーの颯爽としたかっこよさは
持ち合わせなかったとはいえ、
一重瞼+濃い眉+黒々とした髪ルックに、
さらには少しばかりのヒゲ(浅野忠信を思わせる)を備え、
逆に彼らに感じる浅さがなく、見飽きず、
はるかに大きな可能性が、掘り起こされるのを待っていた。

美男スターを好むとき、人はその容姿を見る。
だが、金城武を見ていると、だれでも多かれ少なかれ、
「彼の頭の中はどうなっているのか?」という好奇心にとらわれるのである。
それには、好演した役どころによる印象の他、
あの神秘性の強い面立ちの果たす役割も非常に大きい。
だから、今回、彼は日本のドラマ「神様、もう少しだけ」で女たらしのスネ者を演ずるが、
これもまた、今まで同様良い演技を見せることだろう。(完)

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