例えば、お腹で言えば、空腹過ぎて食欲もない状態。 ガスレンジで言えば、油が固まってて何から手をつけたらいいか分からない状態。 寝返りで言えば、狭すぎて最初の伸びも無理状態。 そんな状態の自分が、過去にあった。
人は所詮、何もかも自分独りじゃ、起き上がれない。そんなとき、 甘くあったかく、お砂糖みたいなお湯みたいな、心の基礎栄養点滴みたいな 救いの手。 常識も損得も構わずに、ただ目をつぶって私を信じて、差し出してくれた、 仏様の蜘蛛の糸。 それはきっと、ずっと忘れられない。
いつか私も、そんなお砂糖にしてお湯にして点滴であり蜘蛛の糸みたいに、人を信じて、 起き上がるための拠りかかる背もたれを差し出せるような、親になりたいし人になれたらいいって、 切に思った。
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