2006年11月15日(水) |
とりあえず60億は高すぎませんかね |
〜読書な話題〜
・零崎軋識の人間ノック 著:西尾維新 刊:講談社ノベルス
西尾氏の代表作戯言シリーズからのスピンオフ作品…の2作目。実際は連載をまとめた短編連作。
前作の人間試験でも思いましたけど、本編の人識に見られるような、もしくは作品中で語られるような「零崎の凄さ」があんまり伝わってこない気がするんですが。負けフラグ盛大に立てて負けてみるとか、結局人類最強がオチになるのかよ、とか。
それからクビツリで結構あっさり死んだ西条玉藻とか、萩原子荻とかが、妙に持ち上げられてるのがどうも違和感。この辺り、本編でもそういうところがあるんですよね。死んでから「策士は凄い」とか言われても、ちょっと。
あとはほぼ全編に渡って「内輪受け」ムードが漂いすぎです。人間試験よりもさらにひどくなってますし、それなら「戯言外伝」と堂々と銘打ってやればいいんじゃないですか?
文章の書き方なんかはいつもの西尾氏イズム満載で、魅力的だと思うんですけどね…
個人的評価 下の上 戯言のファンブックとしてなら、まぁ。
追記
講談社はいい加減本の紹介ページと通販ページ分けてください。本探すときに使いづらくて仕方ないんで。
・ソウルドロップ虜囚録 メイズプリズンの迷宮回帰 著:上遠野浩平 刊:祥伝社ノンノベル
ペイパーカットシリーズ3作目。
推理物というか、現代ファンタジー物というか……なんと表現したら良いのやら。
生命と同価値のものを盗む怪盗「ペイパーカット」の起こした事件に巻き込まれる人たち、という構図。 シリーズ通して、ペイパーカットについて何者なのかまるで説明せず、それどころかペイパーカット自身の出番もほとんどありません。狙って「謎」を表現してるんでしょうが、いい加減置いてけぼりにされてる感が……
主要登場人物もそれなりに伏線があるみたいで、ちらほらと見えては来てるんですが、シリーズ全体としての方向性が見えないというか、「何が書きたいのか?」ってのがぼやけてる気がします。
まあ、元々上遠野氏ってそういう作風なのかもしれませんが。ブギーポップしかり。
個人的評価 中の下
〜スポーツな話題〜
フィギュアスケート。
GPS第3戦中国大会。 何か動画がYoutubeに上がるのが遅いので中野友加里だけ。
・SPは3Lzのダウングレードも痛かったけど、LSp2とかSlSt1とかも問題な気がする。去年からあんまりステップは良くないけど、改善してない。 ・っていうかビールマン出来たんだな。去年はやってなかったと思ったけど。 ・FSはジャンプ構成が弱い。ミスがなければ2A+2T、3Lz+2A+SEQ、3F、3S、3Lo、3S+2T+2Lo、2A。3回転繰り返しが3Sのみ、2Aが2回。(SEQで使ったものを含めれば3回)もうちょっと得点の出せるジャンプがほしい。3Aに挑戦しないところを見ると、相変わらず安定してないようだし。 ・FSは見た目の印象よりSpのレベルが上がってこずにTESに響いている。
次はNHK杯に出場だから、ここで2位止まりだとGPFは厳しいかな…流石に浅田真と村主を向こうに回して優勝は出来んだろうし……Kostnerも来るしなぁ。
そういえば、NHK杯のエントリーをISU公式で確認してたら、Gedevanishvili(…長……)が取り消し線引かれてたのが気になります。この選手も結構お気に入りだったりするんですが、出場辞退だったりするんでしょうか。
プロ野球。
松坂入札金額60億ねぇ……イチロー4人分だよねぇ……松坂にケチをつけるつもりなんてないし、現状日本一の投手であることに異議はないのだが、それにしても高騰しすぎじゃないかい?
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