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さようならなあのひと
2006年07月04日(火)



さよなら中田英寿。



いやーさすがにビックリしたわー中田引退。でも何か中田っぽいと言えば中田っぽい。ただちょっとオシムジャパンの中田は見たかった。残念。つぎのワールドカップまではそりゃ無理かもしんないけど、オシムのもとでサッカーやってる中田って見てみたかったなー。

何となく最初はサッカーとは遠いとこに行きそうなイメージあるけど、最後にはサッカーの近くに戻ってきそうな気がするわ。何となく。



そうだなー、何かやっぱり私のワールドッカップのイメージってフランス大会にあってさ。まあそっからサッカーをきちんと見始めたってのもあるんだけど。

フランス大会ってさ、日本が初めてワールドッカップに出た大会じゃん。まだ海外で活躍してるような選手もいなくてさ。世界なんざ知らない奴らがただワーって必死にぶつかってったみたいなとこあって、そういうちょっと無鉄砲な空気が充満していた部分があって、それがひどく魅力的だったんだよね。だからあのとき、テレビ観戦でオフサイドがわかるかわからないかギリギリくらいの知識で見てても面白いなと思ったんだと思うんだよ。

その中心には間違いなく中田英寿がいてさ、名波や相馬がいて、川口もいて…そういうイメージがぶわーって頭に広がるんだよね、「ワールドカップ」っていう単語とともに。その次にわいてくるワールドカップのイメージはルーマニアのハジと金髪軍団で、メキシコのカンポスのボールに飛びつく姿だったりするんだけど。

だからあのフランス大会にいた選手が現役をだんだん退いてく、その感じは本当に寂しい。そう言う意味では中田英寿の引退、寂しいわ。まああの大会当時、一番好きだった選手は城彰二で、それから名波と相馬だったから、この3人が退くとき…まあ相馬は引退しちゃったわけだけど、この3人が全員いなくなったらヒデが去り行く今よりもさらに寂しい気持ちになりそうだ。

正直名波が引退したら私は泣く。号泣する。城が引退しても泣く。相馬のときも泣いてしまったけど。でも今、ヒデが引退しても泣かない。次の人生もあの人らしくやるんだろうな、みたいな、そんな感じだ。それがヒデらしいからかもしれない。ヒデって涙あんまり似合わないもんな。



あのフランス大会から日韓大会、今回のドイツ大会ときて、何だかんだで3つの大会を見ているわけだ。そしてその大会全てに中田英寿はいたんだよな。全ての試合にいたよ。それって多分、本当にすごいことなんだと私は思うんだ。

思い出すのは、ヒデがペルージャ行く直前の平塚と横浜の試合だ。あの試合は城彰二を見たくて行ったんだけどさ、ヒデのイタリア行き前最後の試合になるんじゃないかって噂はあった。実際には出場はしなかったんだけどね。でもそれほど大勢人がスタジアムに入るようなことはなくて、いつものように見てたよ。まだあのころの中田英寿はただの、前途有望なサッカー選手のひとりだった。

試合自体の内容はそれほどよく覚えてない、それよりも思い出すのは、試合前にヒデが花束をもらって激励されるところで、そのあとガラス越しにヒデが試合観戦して日本を去っていった、そういうところ。

今思えば中田英寿っていう日本でおそらく一番世界に名の知れたサッカー選手が海外に行く、そのときを見たことになるんだね。ちょっとなんか嬉しいわ。素直に。



私は中田英寿っていうサッカー選手が特別好きだったわけじゃないけど、すごい選手だと思うし、あの人なしに日本のサッカーって語れないと思うよ。ありきたりな意見で申し訳ないが。金子達仁やら村上龍みたいに派手に持ち上げるつもりはないけどね。

あの人はサッカー選手の域を超えて、一人のスターになってた。帰国のたびにファッションまで取りざたされるただのサッカー選手なんていない。ああいう態度なら反感もバシバシ買うだろうし、出来が悪けりゃガンガンツッこまれるしさ、それでも「中田英寿」をやり切ってたあの人はすごいと思うんだよな。

たださ、たぶんサッカーがホントに好きな人間は、中田英寿を本当に嫌いになったりしないんじゃないかと思うんだ。だってあのひとサッカーすげえ好きじゃん。どんな態度とってても、それが滲んでて、なんかそういう中田英寿が私は結構、好きでした。偉そうですいませんが。



まあそんだけ。さようなら、中田英寿。





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