研修の合間に 休憩していたら きちんとコートを着た 年輩の紳士から 声を掛けられた
そのきっかけは 控えるが わたしを随分 若い女性と思っての 声掛けだったらしく お礼を言った
どんなご用事で と聞くと 研修のスペースを借りた その施設のホームに 姪御さんが入所している とのこと
ご両親とも亡くなり ご自分が親権者なので やって来たそう お歳を聞くと80歳 偶然にも 母と同じ生まれ年だった
ああ そうか
母も今日で ちょうど80歳なのだ なんだろうこの出会い プレゼントはきちんと 贈ってあるが 一層母を思わせる
恐らくは 二度とは出会わないだろう その方と 母や父のことを考えながら しばし会話を繋ぎ お気を付けて とお別れしたのだった
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