ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2015年10月05日(月) 裏地のハンコ

着物を解いていたら
裏地の木綿に
ハンコが押してあった

伊藤萬株式會社
とあって
他にも何やら字が見え
年月日も入っている
木綿は白である

そして
八掛の錦紗に見える
ピンク色の生地の端には
アサヒ ベンベルグ
と片仮名表記があった

木綿の方は
1929年
らしいのだが
果たしてそんな昔から
旭化成のベンベルグが
存在したのだろうか

調べてみると
1931年から
ベンベルグの工場を操業
とあったので
ちょっと驚いた

燃やしてみてはいないが
細く細く
しなやかな繊維は
記述がなければ
絹と見紛うほど

繊維問屋の会社によって
輸入されたであろう
木綿と
国産の化学繊維が
着物の裏で
ひとつに結ばれている

長い時を超えて
仕付けがついたまま
わたしの手元に
やって来たのだった


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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