ああ とうとう
何処へ向かっているのか さえ怪しくなった 延々の坂道を 登って登って ふいに目の前に パノラマが広がった
それ程までに 中塗り材と 仕上げ塗り材は 違っていたのである 今までの苦しみが まるでウソみたいだ
キメが細かいので 一度に少しずつしか 練ることは出来ないが 伸びがよく 扱いやすく すいーっとイケる
大げさでなく 涙が出るほど感動した 棚で隠すったって どこもかしこも このままじゃまずいだろ って思いが どんどん膨らんでいた
頑張って良かった こんな境地が 待っているって知っていたら もっとラフにやったのに って そのつもりじゃなくても ラフな仕上がりなんだけどさ
ぐるぐる迷った森で 木のてっぺんに登った ビルボのように 目指すべきところが 再び手に入った気分は あまりにも爽快だった
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