家の近くの 古い工場の壁が ガラガラと倒れて ムスコ達を起こして 逃げようとする夢を見た
寝る直前に 引っ越しまでの段取りを 考えていたのに 夢の中では 着の身着のまま いつもの鞄だけを掴んで
それ程までに 自分の中で 性急さがあるのに 随分と諦めて 何かを待ち暮らすように 来てしまったものだ
選択肢がなかったことを 後悔するワケではないし 恩恵も十分受けて 何とか子ども達も大きくなった その間大切な家族の一員の 小さな命たちも見送った
今だって 大した選択肢はない 理想と現実の狭間で 折衝レベルを探っては もっとも大事な点を 優先しようと考える
すぐ先で また別の理想を 追いたくなるかもしれないが その時は それを前進と呼ぼう 壁は既に壊れたのだから
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