記憶もおぼつかない頃 別れた父との再会を ようやく果たしたコ
会う前日になって 不安定になって もう行かない とか言っていたので 当日どうなったのか 心配していたのだが
早起きをして うちの前を通る時に リンリン と自転車のベルを鳴らして 走ったのだと聞いて なんだか可笑しかった
勿論そんな音には 気付かなかったけれど 待ちに待ったその時を いよいよ迎えられるのが 嬉しくて堪らなかったろう
電車に乗るまでや 改札口で会った瞬間や 一緒に遊んだことや お父さんの部屋の様子まで 全部細かく話す間もずっと そのリンリンが 続いているようだった
たっぷり愛情をもらって 本当に良かった 大きな心の支えを得て これからまた頑張れるね と思ったのだが 現実はそんなに甘くなく 数日後に大事な約束を 破ったのは別の話しになる
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