小屋の陰から よちよちと ふさふさの小さいのが 四匹出てきた
あれ これは狐の仔 と思うと直ぐに その後ろから 堂々たる大きさで 狼と見紛うほどの 母狐が現われた
一瞬怯んだが 母狐はゆっくり わたしの前で半身を返し 撫でられるに任せ 太く長い尻尾まで 触らせてくれた
こんな民家の密集した所で これから子育てをするのは さぞ大変だろう エサをあげるなら いったい何がいいんだろう
考えながらふと見ると 毛のなかに蚤が居るので 蠢いているのを 何匹か潰しながら 蚤取り粉を使ってあげなきゃ とすっかり 世話する気になっている
なんだこの夢 狐が憑く どころか そのキツネにも そんな風に 何かが付くことがあるって それで苦しむって隠喩か
ここの所の一連では 考えもしなかったけれど 確かにそれらは 過去に 狐の一括りで 納得しようとしていたコトと よく似ている
妬みや恨みを そうやって括ることで 印を結ぶが如く 遠ざけているつもりだったけれど 否応なしに巻き込まれ その対象になっていたのだ
きっとこれは 頑張って格闘した総括だ 狐的な部分を 自分のものとして どっぷりと浸かってもがいた その過程がようやく 纏まりを得たのだ
もう大丈夫 ちょっと長かったけれど わたしはもっと 強くなって戻ってきたぞ
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