ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2013年03月20日(水) 闇を覗く

夢には出て来ないで
と思っていた蜂
ではなくて
それは
見たこともない
節足動物だった

雨に濡れた
泥の土地の一角
壊れた小屋にそれは居て
デカい頭部に慄きながら
殺虫剤を噴射

もがきながら死ぬと
何故か身体は
太った人間の男になって
ぶるんとした背中を
突っついてみると
確かに息はない

間違いだった
という言い訳が
通用するワケはないと思い
その死体をどうするか
くるくると考える

直ぐ近くを流れる
泥色の川の支流に
それを押し流してしまおうか
錘を付けたら
何者かの犯行と
判ってしまうだろう

たまたま居た浮浪者が
足を滑らせた事故
に見せかけたいが
死後の入水では
水を飲むことがないから
きっと殺人を疑われる

いや
身元不明の死体に
そこまで原因を
追及はしないはず
けれども
如何にも重いこれを
どう引き摺って行こうか

暗い闇と
生命の気配のない
泥の大地と
切迫感のある
犯罪者の視点が
目覚めてもなお衝撃で

もっと眠っていたい
と望めるような夢を
どうして見ないのか
これ程までに
吐き出さなければならない
暗部がどこかにあるんだろうか
まったく


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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