友人へと縫った リメイク服
生地は迷いがなかった とっておきの麻 こなれていてなお張りのある 本当に素敵な生地で 何度も愛でては 形にできずにいたもの
そのさらっとした落ち感を そのまま纏ったような シンプルな羽織ものがいい いつか作りたいと思っていた 襟部分が三角に折れて 肩の決まらない形にしよう
家紋部分を使うかどうか 随分と迷った 初めてのリメイク服で 着る人を選ぶような家紋 けれども 少し外した所に ひとつだけ使ってみると そこにあって欲しい気がした
忘れていたが やっぱり リメイク服は 何か特別なものなのだ わたしがあれこれ作為する以上に 行く先すらも きっと決まっている
そう思わせてくれたのは 受け取った友人からのメール 使った家紋に 剣を加えた紋様が 偶然にも 実家の家紋なのだそう
剣があるかないかで 一見すると 全く別物の意匠なのだけれど 調べてみると確かに そのふたつは同類のものとして 家紋図鑑にも載っていた
剣が取れた三枚の葉っぱ そこにはなんだか 深い意味があるようで このお盆を前にした時期に 何かがわたしに 選ばせたのかもしれなかった
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