まだ 暗いうちに目覚め そのまま眠れなかった
今の状態を見ていると 秋までもたないかもしれない 夕べの電話で母は そんなことを言っていた その言葉に 先日珍しくわたしを認識し オレは三ヶ月は無理だ という父の言葉が重なった
自分の家族のことで 精一杯で 何もしてあげられないわたしが 唯一できるとしたら 心配を掛けないこと だと思っているのに つい現状を口にしてしまった
何かいいことがあるといいのにね とため息をつく母に でも ちっちゃないいことは 毎日いっぱいあるよ と言った
そして 父と母の日々の中に 同じように 小さないいことを探した
手の届かない希望じゃなく 周囲が考えるいい方向じゃなく 少しずつ変化している父を 一番近くで見ている母なら 何が相応しいかを 刻々と感じ取っているはずだから
その時 には きっとまだわたしは 何の準備も できていないに違いない けれどそれでいいと思う きっと生きていくことに必死で でもそれでいい
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