年をまたいだだけで 年末近くに思ったことが いちどリセットされてしまい 何かまた 新しい意欲が戻るまで しばらくは 着物を解いて洗う作業に 専念しようと落ち着いた
で 夕べ羽織を解いていたら 衿裏の隠れたところに 古いバッジが留めてあった 稲穂の柄に協の字だから 持ち主は農家の奥さん だったのかもしれない
黒地に 滲むような絣で 紅葉の柄が入っていて 生地はかなり古い絹なので 場所によっては 弱地になっているところも 小穴が空いたところもある
羽織で用尺が限られる上に そんな状態だから 果たしてどれ位 使える部分が取れるだろう と思うけれど 帰省でこれだけは絶対と思っていた 極薄の芯地を たっぷりまとめ買いしてきたので 随分と心強い
その貼りやすく 生地感を損なわない芯地に行き着くまで あらゆるものを試し情報を集め 結局どうしても バキューム式のアイロン台が 必要なのかとぐるぐるし そんな出費をしなくても これなら大丈夫と判ってから 僅か二メートルのを 惜しみ惜しみ使っていた
メーカー名も 品番も判らない芯地だったが 友人のお陰で 再び手に入れることができて 今思い返しても その幸運に ただ感謝の気持ちが溢れて来るのだった
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