ひと通り ミシンを掛けたあと まとめて 手縫い部分に取り掛かる その前の気分は すごく楽しみな イベント前夜みたいだ
縫うのが楽しいと 心底思えるのは 手縫いをしている時
時間が開いても 次に取り掛かるまでの よおしやらなきゃ という 過剰なまでの負荷がいらず いつでもすっと 入ることができる
とすると やっぱり苦手なのは 縫うことじゃなく ミシンなのだ いつか慣れれば なんて思っているけれど その時は一向にやってこない
布の中の 細い一本の糸を探り 針先で掬って行く 表からはまるで見えない そんな所作が なんとも言えず好きだ
余計に掬った時は 針を戻して 何度もやり直す 気に入らないと思えば またしばらく前まで 糸を引き戻して もう一度針に通せばいい
糸を無駄に使わないで済む という点でも 手縫いに軍配が上がる ミシンを使っていて 無意識にしている行為が 知らないうちに 嫌いという感情を 蓄積させているのかもしれない
なるほどなー 好きを表現して それだけで生きられたら どんなにシアワセだろう でもその欲求は 今ここだけではないわたし に預けることにして 今は控えめに楽しもう
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