友禅を見て すごく絵を描きたくなった 昔から慣れている世界を 布に落としてみたらどうなるのか いったい今のわたしなら なにを描くのか 見てみたい気がした
けれども シミのある解き布を 使えるように絵を入れる というならともかく ただ表現したいだけなら 平面を立体にするリメイクが 相変わらず自由にならないことの 代替行為でしかない
イメージをかたちにする
自分の中に沈潜し 手が動くままに描かれる絵のように 服を作れたらどんなにいいだろう けれど それは出来上がっただけでは未完成で 人間のからだを包んだとき 初めてひとつの表現になるのだ
誰が着るのか 最後のピースを 自分が持っていないそのことは 常に心もとなさがつきまとう いっそのこと 全部自分が着てしまいたい と思うのはきっと そういう曖昧さを払拭したいから
ぎゅっと握り締めて放さないのではなく 結んでいるように見えて弛みがある 自分ではコントロールできない 何かが入り込む隙間を保つことを リメイクしながら学んでいるのだ
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