ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2007年10月08日(月) 幸せな着物

昨日
何故かずうっと肩に乗ったままの
リスの小さなぬくもりを感じながら
モスリンの着物をしこしこ解いていたら
裾裏から鮮やかな柄の別布があらわれて
いつか書こうと思っていた解きについてが
その画像を使ってようやくアップできた

その着物をどうして買ったかというと
濃い臙脂色の向こうに
僅かに柄があるように見えて
ひょっとしたら裏地と表地の間に
もう一枚布があるのではと思ったから

解いてみるとなんのことはない
その柄は表地を染め直す前のもので
濃く染めても消えきらずに
残っていたというワケなのだった
襦袢以外のモスリンも珍しい気がするが
そこまで手を掛けて
布を大切にするという心意気に惚れる

それはいったい
どんな時代のものだったのか
そうするよりないような
庶民の知恵だったのかもしれないが
けっして上等の着物ではないのに
わたしはそこに錦を見る

袖を通さずに置き古された
仕付けつきのどんな着物より
この着物はシアワセだったなと思う
そんな扱いを
わたしもしてあげられたら
いいのだけれど


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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