昨日と今日と ゆっくり丁寧に 一着ずつ着物を解いた
丸紋模様のある 深緑のモールみたいな生地の道行と 黒地に立湧花柄の可愛い袷
道行の方は 緞子や繻子など 質のいい絹をパイピングして クラシックなジャケットがイメージ 袷は思いの他穴が多いので 生地を縦横に組み合わせて チュニック分が取れるかどうか
解きながら こうやって構想を膨らませているときが いちばんお気楽でいられる いざ作るときは ウンウン苦しんで お披露目は緊張感のある楽しみ
営業もいいけど また オークションのスリルを味わってみたい 展示会よりもサイトよりも 遥かに反応が多くて 見てくれる人の目的もシンプルな あの場所で シビアな評価に晒されてみたい
そう思うことで ようやく 縫いへのエネルギーが 少しずつ充電されていく
全ては自ら仕掛けなければ 何も始まらないし どう仕掛けるかも完全に自由 それがどれだけ嬉しいか なのにあの売り場で どれだけフタをしてきたか
商売として成り立たせるための 細かな計算や戦略以前に この感覚こそがわたしにとっての真実だ 囚われているように感じたら また別の方法を試せばいい
さて 明日は何を解こうか
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