愛なき浜辺に新しい波が打ち寄せる
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2018年05月31日(木) What is konaisyasei?

 こないだの日曜、早朝のシフトに入ってたときの話です。7時前に電話が鳴ったので、いったん掃除の手をとめ、事務所に入って電話を取りました。かけてきたのは、30〜40代であろう男性で、落ち着いて穏やかな声をしていました。
「すみません、ちょっと探してほしい本がありまして。『こうないしゃせい』の本なんですが」
 ん?校内写生?私はピンとこず、
「こうないしゃせいとは、どういった内容の本でしょう?こちらでは、メジャーなものしか扱ってなくて…」
「メジャーな内容のものですよ。ちょっと、本があるかどうか、見てきてくれませんか?」
「いや、ないと思いますが…」
「あるはずです。確認してもらっていいですか?」
 この時点では、私は全く気付いてなくて、でも何か変だな、とは感じていて、けど適当にあしらったら相手を怒らせるんじゃないかと不安で、とりあえず電話につきあってたんです。全然意味は分かってなかったですけど。それで私、ほんとに書籍コーナーに確認しにいきましたから。『こうないしゃせい』てなんだよそんなんあるかよと思いながらも、一応まんまと確認しにいったんです。そんで、電話に戻ってから、
「すみません。ありませんでした」
「そうですか?あるはずですよ」
「でも…」
「『こうないしゃせい』ですよ?」
「『こうないしゃせい』…」
「『こうない』とは、口の中、です」
「はあ…」
 あーもーそれでもなお気付かない私!
「『しゃせい』って、分かりますか?」
「えっ」(ざわ…ざわ…)
 あーっ!そうか!おいー!口内射精かよー!知るかーっ!
 めちゃめちゃイタ電やんけ。もーほんとこのときまで気付かなかった。 私、慌てて、
「そのようなお問い合わせにはお答えいたしかねます」
 とかね。今更そんなこと言ってね。さんっざんイタ電につきあっといて。何も気付かずに。したら、向こうはすぐ電話切ったわ。日曜の朝っぱらからコンビニにアホな電話かけてくる輩に驚いたけども、全然気付かないまま相手してる自分の鈍くささが嘆かわしい。電話終わって戻ったら、
「何の電話!?えらい長いこと!」
 って、一緒に入ってる人に聞かれ、説明したら爆笑ですよ…。あがる時間になって、次のシフトの人が来たんですけど、その人は、早朝は同系列の別店舗にいたんですね。で、その人(女性です)が、プリプリしながら、
「もうー、朝早くに変な電話あって!」
 って言うから、
「うちもありましたよ。もしかして、」
「「こうないしゃせい!!」」 
 一体何店舗にかけたんだよ。「私、全然気付かなくて、意味分からんまま書籍コーナーに確認しに行きました」、言うたら、「えっ、確認しに行ったの!?」ってめっちゃ笑われました。意味分かってなかったから成人誌んとこは見なかったんで、実際は確認できてないわけですが。あーもーやられたわー。でもほんと全っ然ピンとこなかったんですよね。だって口内はともかく、射精って言葉が日常的じゃないもん。使わないし目にもしないし、しゃせい、といえば、写生、なんですよ、私の中では。そんなわけで、イタ電には気を付けて下さい。


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