日記

2014年07月25日(金) きらり! えん旅(TV)

23日放送の『きらり! えん旅』という番組を観た。
藤井フミヤさんが、岩手県の大船渡を旅します、というものだったからだ。

漁港で大量のサバに感動したり、三陸鉄道に乗って美しい風景を見ながら
お弁当を食べたり。仮設住宅に作られた屋台村を堪能したり、伝統芸能を
見たり。

兄の、目の前のことを淡々と楽しむ風情は、昔からそうなんだが、どこか
達観した感じがあり、見ていて気持ちよく、するっと胸に入ってくる。
そんな感じがうまく出ていた番組だったと思う。

最後、ミニコンサートの映像が流れ、TRUE LOVE、Life is Beautiful、
夜明けのブレスを歌っていた。

歌い出したところが映った瞬間から、
「今回のTRUE LOVEいいなあ!」
と、思わず呟いたほどだった。

ちょうど、シンフォニックコンサートが6月初旬まで行われていて、その
数週間後の映像だったのではないかと思う。
だからだろうか?
いつもより、一層、透明感を増したその声。
聴く人の心に、より深くしみわたる。
心が真空になるような感じを、ちょっと久しぶりに味わった。
歌詞だけがまっすぐ心に迫ってくるその感じ。そしてその歌詞は、聴いて
いる一人一人の記憶とつながり、その人だけの大切な思い出を呼び起こす。

少し前に、たまたま日曜日の夜、N響アワーみたいな番組を観ていたら、
モーツァルトが流れていた。
私は、指揮者の人がかっこいいとか言って、なんとなく観ていたんだけれど、
PCに向かっていた連れが、不意に「これ誰の曲?」と聞いた。
「モーツァルト」と答えると、
「やっぱりモーツァルトは天上の音楽だ」みたいなことを言って、その後
何日か経ってから、思い出したように兄の声を評して、
「フミヤの声はモーツァルトと似たところがあって、あれは天から降って
くる声だ」と言った。
いいこと言うなあ、と感心しながら、確かにそんなところがあると思った。
昔、兄のことを天才だとは思わないけれど、天から才能を与えられた人だ
と思う、とファンの友達と話した、そのことが頭をかすめた。

名古屋のシンフォニックコンサートでも感じたことではあったけれど、
聴く人の記憶、心の奥深くをゆさぶるような、そんな声で歌う時がある。
その歌詞とメロディー、歌う声が一緒になって、その人だけの記憶を喚起
させる。
それを見ると、もう一回見たいと思って、何度も行ってしまう。
そんな側面が確実にある。

勿論、万人がそう思うわけではないことも、散々批判されたことだって
あるから知っている。
そして私は、藤井フミヤという人に関しては、自分で見つけてください
という気持ちがあって、人にはあまり勧めたりしないんだけれど。

好きって気持ちや、その逆だと先入観や思い込み、そういったプラスも
マイナスも、いろんな装飾を取り払った時、真っ白な心で聴いた時に
見えるものや、聴こえてくるものってあるよなあ、そしてそんな心境の
時にいいと思ったものこそ、真に価値があるものなんじゃないだろうかと、
そんなことを思った夜だった。


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dona-chan