| 2006年04月01日(土) |
再び「王国3」(byよしもとばなな) |
よしもとばななさんの「王国3」について、私は12月にも、すごくよかったと 書いていたのだが。 あらためて読み返して、(最初読んだときも思ったが)まさにここ10ヵ月の 私のことが書いてあるのでは? なーんて思った。 とりわけ、オープニングの1〜2ページについて、そう思うんだけど。
思い込みでもなんでも。 だって、「避けて通ることができなかったその悲しいこと」、それは私の中では 今回の色々に重なるが、それは私が、現状を変えようとしたから始まったと 思うし。 私とあの人の関係も(それは同僚として、ちらっと友人として? というもの だったと思うが)「ぎりぎりのバランスでかろうじて成り立っていた」ように 思う。
「もともとだめなものはなにをやってもだめ」って所なんて、もう痛いくらいだ。 「ああ〜本当にそう!」って思うし。 そしてこんなのって本当に「よくある話」だし、でも「人生でたった一度のこと」 っていうのも本当だと思う。
結果的には、単に私が一方的に、あの子を大好きなだけだった。 でもそれでよかったんだよね! 私は好きになりすぎて、もうどうしていいかわかんなかったし、そんな状態で 来られても、まあ向こうも困っただろうと思う。 でも私も雫石(「王国」シリーズの主人公)と同じように、「人生の一時期を 彼と過ごしてよかった」と思う。 そして「あの祭りのようなものを経験してよかった」という所に至っては、 それこそ「イタタタ!」って感じで、まったくその通りだと思っちゃうし。 まさに祭り、フェスティバルって感じだったし。笑
あの人の目とか、手とか、肩のラインだとか背中とか。速い歩き方、 腰に当てた手のかんじ、伏し目がちにちょっと笑う瞬間とか。あの声。 落ち着いて話す時の喋り方、あせってる時。ヤバイ時ほど笑ってる所とか。 あの芯のつよさ、私にはありえないくらいの頑固さ、真面目さとかも。
それがたとえ、ある種アイドル的に好きだったとしても、そして最初っから、 先輩にも言われたし私自身も思っていたが、そんな風に好きなんだったら うまく行かないだろうというその感じ。そんなことも含めて、恋の魔法に かかっちゃったなあと、そういう風に思う。
本当に、「ただ飽きずに何回でも見てしまう」って、そんな感じだった。 「近くに行きたくなってしまう」って。 本当に恋ってそういうものだし、あらゆる感情、なくしたと思っていた そのすべて。そんなものがまた自分の中に戻ってくるなんて思ってなかった。 それだけでも、まったく手前勝手な話だが、私的には、ありがとう! って 感じなのだ。 まあ8キロ痩せれたってことも含めて。ありがとう!って、そう思う。 こう言うと語弊があるかもしれないが、すばらしいリハビリだった。 私の人生の一部分を取り戻すのに、必要な出来事だった。
そして、楓(大好き!笑 王国シリーズの主要登場人物)の名言。 「人が出会うときにはどうして出会ったかっていう意味があって、出会った ときに秘められていた約束っていうのが終わってしまうと、もうどうやっても いっしょにいられないんだよ」って言葉。 不意打ちで来た。 真剣に涙が出た。 それは感傷にひたっているっていうのでは全然なくて、事実として。 本当にそうだなあ! と思って涙が出たって感じだったのだが。 だってそれは本当のことだと思う。 だから私は前を向いて進もうと思う。 後悔はしないし力も抜かない。 この10ヶ月の自分の必死さも滑稽さもバカさ加減もがんばりも、たくさん 怒ったり笑ったり喋ったりした、そのぜんぶを、すばらしいプレゼント みたいなものとして、心の糧にして、先に進んで行こうと、そういう風に思う。 (まあ、それがハタからみて重くても痛くてもなんでも! 私にとって必要で、 尚且つスバラシイ出来事だったので、良かったです。本当に!)
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