いつも私が何か聞くと、冷たいと思うようなあっさりした言葉で片付ける。 そのクールさが好きとも言えるし嫌いなときもある。
でも、私に何かつらいことが起こった時、必ずと言っていいほど ソフトな感じで、関係ない話をして、私を笑わせる。 さりげなく、やさしい口調で話しかけて、他愛もない別の話題で。
そんなことで私の心は少し軽くなり、単純だし大袈裟だけど、 絶望の嵐が吹き荒れていた所に、ふわりと透明な風が舞って 高くて青い空が一瞬見えたような、そんな気持ちになっている。
そしてあの人はそういう時にはいつも、無意識に? 意識的に? こっちが泣きそうになる位やさしい瞳をしている・・・なんて、思う。
誰にでもそうするのか? 私だけか? 胸の奥でまわるのは、自分本意な問いなんだけど。
でもあの瞳。 視線や手の感じで気持ちが伝わることがあるというのは、嘘だろうか? 気のせいだろうか。勘違い? 自惚れだったら笑えるけど。でも。
急ぎすぎて、壊してしまうことを怖れて、 この気持ちを、私は閉じ込めようとしていたが。 実はその透明な風が、私の怖れていたことなんて、 ゆっくりと押し流して行っていないか?
近づいてきていないだろうか? 淡い光が差して、雨があがって、あたらしい扉を開く時が。
なーんて、それも単に物凄い妄想? 気のせいかもしれないんだけど。 単に私がめちゃめちゃ痛いヒトってだけの話かも・・・って、それちょっと 嫌だけどー。実際のところ、どうなんだろう。
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