日記

2004年03月21日(日) 尚インストアライブ@熊本

アルバム『In the Shadow』発売記念ということで。
尚ちゃんのインストアライブが、(なぜか)熊本のタワーレコードにて行われた。
もう、なんて言うか、勿体無いくらいの。
50人くらいしか観客がいなくて、ものすごい近い位置であの思わずうっとり
してしまう、魅力的なサックスの音を堪能できる30分。
はじまりは午後4時だったのだが、2時半すぎに、もう会場に着いていると
友からメールがあり、「じゃああと15分くらいしたら私も行くよ」と、
それまで呑気にアフタヌーンティーでスコーン&チャイなど食していた私、
ちょっと早めにタワーレコードに向かうことにした。

会場に着いたら、すでに30人程集まっていて、私も4列目くらいで見れる
感じ。しかし1時間待ち。友と歓談しながら待つことに。

そしてちょうど4時頃、尚ちゃん登場。
それまで「最近のアブラーズ熱もあってか、アルバム実は3回しか(ry」
「タイトルがわからな(ry」などと抜かしていた私だったが。
尚ちゃんが出てきた途端に、「かわいー。」などと言い、「キャー」などと
小声で呟き、「尚ちゃーん」と(これまたなぜか小声で言いながら)手など
振っている始末である。(スミマセンすみません。って感じである。)

ただ、もうこの際、私がノリ易いのはちょっと脇に置いておいて言うけれど。
違うなあと思った。
ステージと客席の段差がまったく無い状態で観た尚ちゃんは、思ったより
小さくてすごーく細くて、1列目と尚ちゃんの間には30cmも無いくらい
近くて指のほくろさえわかる位で、やっぱり指がキレイで、そしてあの人の
サックスの音色は、やっぱり艶があって色気すらあって魅力的で、こんな
少人数にただで聴かせるような音じゃないのに!って、そんなことを強く
思ってしまうような感じだったのだ。すごく。

ちょっとしたMCをはさんですぐに曲へ。なんだか1列目との異様な近さに
照れる尚ちゃん。かわいすぎる。って感じだ。服は黒いTシャツにさわやかー
な白×細いブルーのストライプのシャツ? 下はジーンズだったんだろうか。
そしてFブラッドの頃からかけていた(と思う)黄色いレンズ×黒縁のグラサン
をかけていた。あのグラサン好きな私としてはうれしい感じ。髪もサラサラ感
があり、更に良い。個人的な好みとしては、前髪もうちょっと長い方が好き
かなーとも思うが(そこは個人の好みということで)。
そして「じゃあ挨拶代わりに2曲ほど」と言って、1曲目へ。

1曲目、“Key to the Mystery”(だったと思う。)
2曲目は“Lucky Number”。
そしてMCをはさんで、3・4曲目はタイトルがわかんなかった私・・・。
後からアルバムを聴いていて思うに、アルバム3曲目の“Crying Woman”とか、
10曲目の“Last Chase”、あるいは2曲目の“Sound of High-Heels”だった
ような気もするが・・・。
そこは他の方のレポにおまかせします。(ごめんナサイ〜!)
ただ、うっとりするくらい気持ちよく、聴いていた。
ああやっぱり私はこの人のサックスの音色が好きだなあと。
そんなことを思いつつ。

そしてまたMCをはさんで、5曲目で“恋の兆し”。
ここで私、うっかり泣くかと思ってしまう。隣で見ていたSちゃんに「涙が!」
とか言ってたくらいだ。笑 そのくらい良かった。
ナマの音の力をとにかく感じて、なんか、これは私が兄ファンだからこういう
感想なのかもしれないが、「ああ、この人はたしかにあの人の弟だ」って。
そう思った。
「だってこの色っぽい感じって一体なに!」って。そんなことを思って、
血の力なんて感じてしまった。隠してもにじみでる、どんなにシャイでも、
じわりと外に出てきてしまう色気みたいなもの。それが藤井家の血なのか、
なんなのかわかんないけど。たしかに同じものを受け継いでいると思った。
(まあ、兄は隠してなんか無いけどね。笑)
ほんとに、それが思い込みでもなんでも、そう思ったのだ。
この人のサックスは歌うから。
喋ってるときわからなくても。サックスの音色はこんなにも。と思う。
人の声みたいに、歌って、聴いてる側の心をつかんでしまう。なんて。

そしてラストにバリトンサックスが登場する。
「1曲のためにバリトンを」ということを横浜かどこかで言っていたと
聞いていたが。私は尚ちゃんが吹くバリトン、というのがソプラノサックス
と同列で特に好きなので、すごくうれしかった。
そして最後に“sleeping moon”を。
聴いていて。なぜだか解散からの12年を考えた。
尚ちゃんが、どうして解散直後、ロンドンに1年も行ってたのか?
ツラかったのか? 捨てたかったのか? 単にリセットしたかったのか?
それはわからない。
わからないけど、でも、そんなこともあったけど、確かにこの人も、10年
いや12年、がんばってきた人だなあと。
そういう風に思ったのだった。
照れて、飲んでばっかりで、でもすばらしい作曲の才能を持っている。
それは尚ちゃんにしかないものだと私は思う。
そしてつくづく、勿体無いよ!と思うのだ。
友人の誰かも言ってたように思うが、もっと他のミュージシャンと交流して、
その音楽の才能を、余すところなく発揮してほしい。
だって勿体ないよ!って。兄ですら、作曲の才能は尚之にはかなわないと
ずっと思ってたって言う。そんな才能を、能力を、他の人ともっと関わって、
使ってほしいよ尚ちゃん!って。そういうの聴きたい!って。そんなことを
思うのだ。
去年の福岡のS.F.インストアのときも思った気持ち、たったこれだけの人に、
ただで聴かれちゃうんだこの音が?ってそんな気持ち。
そんなことをまたしても思って、切ない気持ちになっていた。
でも、そんな気持ちを持っていても、あの30分の空間は。得難いものだったと
私は思う。とても良いライブだったと、そう思うのだ。


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dona-chan