| 2004年01月15日(木) |
『新選組血風録』(by司馬遼太郎) |
大河ドラマ『新選組!』の影響もあり。 10年以上前に(!)買っていたが、ほとんど読んでいなかった、司馬遼太郎 先生の『新選組血風録』をついに読んだ。 15編の短編集。 さまざまな隊士たちに焦点を当て、生き生きと、隊士たちの生きざまが、冷静な 視点で、尚且つ面白く語られている。 そして、描かれている隊士一人一人がとても個性豊かで味がある。
やはりどうしても沖田総司という若者が気になってしまう私は、定型的かなあ とも思うが。 冷酷だとおそれられた土方歳三という人にも興味を惹かれずにいられない。 そして、その魅力的な人々が仕えた近藤勇という人物にも。
殺さなければ殺されるという世界は、どういったものだったのか? 今の、当時に比べると平和すぎるとも言える日本では(最近は結構物騒な事件・ 話題も多いとは思うが、当時の比ではないと思う)、隊士たちの生きた幕末 という時代は、本当のところは想像もつかない世界だが。 死をもって償う。血で血を洗うという凄惨さの中にひそむ、潔さ。 誇りとか。志を貫く姿勢みたいなもの。 それに対して憧れのような、凄いと思うような気持ちを抱いてしまった私は・・・ 完全に彼らの世界に、毒されているだろうか? しかし、そういった人々がいたからこそ、日本は開国という一大事を乗り切って これたのかもしれないと。 ありきたりだが、そんな風にも思った。
|