日記

2002年04月22日(月) キッチン(映画)

森田芳光監督の映画、『キッチン』を観た(ビデオで)。

まだ若くて全然あかぬけてない、でも本当に無邪気な子供みたいな笑顔を
見せる、18歳くらいの川原亜矢子と、ものすごーくイイ人そうな演技を
みせている(でも本当はそうじゃないでしょ。って感じの)松田ケイジが
主演のやつ。
この、なんか不自然な組み合わせの二人組が、意外と好きな私である。笑
しかも、なぜか松田ケイジくんを私は結構好きで、10年くらい前に妹と
東京に行ったとき、たまたまやっていた赤井秀和と松田ケイジが出る舞台を
観に行ったことがあるほどだ。(しかしタイトルは忘れちゃってるし、内容も
今ひとつ心つかまれなかったということしか!覚えていないんですが。^^;)

なぜに今更『キッチン』なのか。
なんか、なーーーんにも考えなくていいような映画が観たかったのだ。
この頃の川原亜矢子ちゃんはまだモデルとしてパリに渡る前で(あんまり
かわいいので思わずちゃん付けしているが)、趣味は森林浴、微笑んだだけで
映画のスタッフを涙ぐませるほどの笑顔の持ち主だった、とどこかで読んだ
ことがある。(おそらく原作者である吉本ばななさんが、エッセイか何かで
書いていたんだと思うのだが。)
でも、本当にそうかも。と思った。なんか、とてもイイのだ。その笑顔の感じが。
今とちょっとちがう、まだきっとなんにも知らない頃の、幼くって無邪気で
恐れを知らない感じの笑顔。というか。そしてそういうのが、人の心を打つ
んじゃないかなあ。と思った。

映画全体が、本当に、観てる間はなんにも考えないでいい感じなのがまた良い。
後からじわっと来る感じ。
なんか、『となりのトトロ』みたいな。
なつかしくて、観ながらぼーっとできて、かわいくてちょっとキレイな感じの。

・・・そんなにも無性に、なんにも考えないでいいのが観たいって思うのって、
やっぱりアタマが疲れてんのかな私。
つかれてるんだろうなあーーー。って、思ったが。

あらためて観て、10年くらい前に最初に観たときには気付かなかった映像の
うつくしさ、なんだか光であふれた感じ、きらきらしてる感じが、そしてその
裏で、画面を通じて伝わるものすごい静けさ、物語の底辺を流れる暗いトーン
(=死)みたいなものが、原作の吉本ばななさんの文体と通じるなあ。と。
そういう風にも思った。のだった。

なんかね。久し振りに観て、結構かなり良かったのです。





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