森田芳光監督の映画、『キッチン』を観た(ビデオで)。
まだ若くて全然あかぬけてない、でも本当に無邪気な子供みたいな笑顔を 見せる、18歳くらいの川原亜矢子と、ものすごーくイイ人そうな演技を みせている(でも本当はそうじゃないでしょ。って感じの)松田ケイジが 主演のやつ。 この、なんか不自然な組み合わせの二人組が、意外と好きな私である。笑 しかも、なぜか松田ケイジくんを私は結構好きで、10年くらい前に妹と 東京に行ったとき、たまたまやっていた赤井秀和と松田ケイジが出る舞台を 観に行ったことがあるほどだ。(しかしタイトルは忘れちゃってるし、内容も 今ひとつ心つかまれなかったということしか!覚えていないんですが。^^;)
なぜに今更『キッチン』なのか。 なんか、なーーーんにも考えなくていいような映画が観たかったのだ。 この頃の川原亜矢子ちゃんはまだモデルとしてパリに渡る前で(あんまり かわいいので思わずちゃん付けしているが)、趣味は森林浴、微笑んだだけで 映画のスタッフを涙ぐませるほどの笑顔の持ち主だった、とどこかで読んだ ことがある。(おそらく原作者である吉本ばななさんが、エッセイか何かで 書いていたんだと思うのだが。) でも、本当にそうかも。と思った。なんか、とてもイイのだ。その笑顔の感じが。 今とちょっとちがう、まだきっとなんにも知らない頃の、幼くって無邪気で 恐れを知らない感じの笑顔。というか。そしてそういうのが、人の心を打つ んじゃないかなあ。と思った。
映画全体が、本当に、観てる間はなんにも考えないでいい感じなのがまた良い。 後からじわっと来る感じ。 なんか、『となりのトトロ』みたいな。 なつかしくて、観ながらぼーっとできて、かわいくてちょっとキレイな感じの。
・・・そんなにも無性に、なんにも考えないでいいのが観たいって思うのって、 やっぱりアタマが疲れてんのかな私。 つかれてるんだろうなあーーー。って、思ったが。
あらためて観て、10年くらい前に最初に観たときには気付かなかった映像の うつくしさ、なんだか光であふれた感じ、きらきらしてる感じが、そしてその 裏で、画面を通じて伝わるものすごい静けさ、物語の底辺を流れる暗いトーン (=死)みたいなものが、原作の吉本ばななさんの文体と通じるなあ。と。 そういう風にも思った。のだった。
なんかね。久し振りに観て、結構かなり良かったのです。
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