今日は大月にあるJR東海のリニア実験センターへ行きました。
ここはJR東海が推進する山梨のリニアモーターカー実験線が走るところ。 時期によっては試乗の募集もしています。(5月に募集があるようです。 詳しくはJR東海のHPを参照下さい。)
このリニアモーターカーを走らせるために、極低温超電導磁石を使用して 車両の推進力を得ていますが、超電導を発生させるために、かつては液体 ヘリウムを使用、10数年前からは液体ヘリウムに代わる極低温冷凍機を 搭載して走っています。この極低温冷凍機を供給するメーカの営業権をウチの 会社が引き継ぐために、その体制や供給方法について打合せがありました。 (但し、ここにはメンテ部隊しかいないので、メンテに関することに限定)
詳細は割愛しますが、その内容は通常の商売ベースとは一線を画したもの。 まだまだ開発途上の未完成品でありながら、完成品と同じ条件で、一部は それ以上の条件をつけています。
メーカの常識を覆す取引であれば、それなりにリスクを鑑みた付き合いに ならざるを得なく、価格についてもそれを織り込む必要が出てきます。 そこを従来やってきたことと同じ条件、価格でやれと言われても、 会社がそれを納得しなければ、受け入れるわけにはいきません。
このリニアモーターカーの冷凍機開発には、かつてウチの会社も参画して いましたが、ある事情により撤退することになりました。10数年の空白 期間を経て、今回改めて新参者として参画しようとしているわけですが、 こちらから積極的にお願いして参画したわけでなく、どちらかというと、 営業権を取得した会社が保有していたひとつであったために、仕方なく、と いうのが正直なところ。だから最悪なケースでは、ケツを幕って逃げてしまう こともありえます。そうなるとどうなるのか。恐らくリニアモーターカーは 今後、実験走行すら保証されなくなります。リニアの火は消えてしまいます。
要するにリニアモーターカーは完成技術ではなく、いまだ開発の途上である ことをJR東海自身が認め、製品リスクの一部をJR東海が負担するという 開発本来の姿に立ち戻ってくれることがウチの会社の要求事項。
新幹線のように乗客を乗せて営業運転を開始できるまでの完成した技術が 存在するのか、と問いたいわけです。そこを曖昧にメーカへ結果責任だけを 負担させようとする彼らの態度に納得できないわけです。
商売というのは、内容・条件・価格に両者が納得して初めて成立します。 これら3点はすべてリンクしています。技術的に、物理的に不可能なことが 予見されれば、そのリスクを条件面や価格に織り込みます。その線引きを 明確にすることが商売の基本です。
壁が高すぎて当惑していますが、ここを超えるためにはどうしたらいいのか。 頭を抱えているだけでは前に進みませんので、方針と取り組み方を明確にし、 それを実現できるストーリー作りを考えていくことになります。はぁー。
はい。今日は曇り。(山梨県地方)
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