新幹線開通後の不採算路線があちこちで存在します。従来の在来線のことです。 (新幹線は在来線に平行して走っていますからね。)
新幹線のメリットの大きさ(利用者側も建設側も)に目がくらんで、在来線が 廃れてしまうデメリットの方がはるかに大きいことをすっかり忘れてしまって、 新しい建設を支持してしまう。これは一戸町長が言っていましたが、幻想です。
長野で失敗した経験も、すでに着工が始まってしまっていた路線に付いては、 その経験も役に立ちません。失敗とは、足を整えることで人やモノが(つまり お金が)入ってくると考えていたところが、逆にそれらが流出してしまうことに なるとは思っていても言えなかったでしょうし、採算路線ですらも不採算路線に なってしまい、その負担は全て地元の負担になることも予め説明されておらず、 結局泣くのは地元市民であるという構図は高速道路とまったく同じです。
欲しいか欲しくないかといえば、誰でも欲しいというでしょう。 これが地元の利益になるかどうかでいえば、そうでない場合が大半です。 複数の100万人都市が並ぶ東京〜博多間は成功例ですし、そうなるのも理解 できますが、それ以外の都市を結ぶ路線はターミナルでも50万人にも満たない 都市です。路線沿いも大したことはありません。ビジネスユースになるとは到底 考えられません。せいぜい帰省時や週末に一杯になる程度。それで採算が取れると 考えることのできる人がいれば、ぜひそういう人に経営をやって欲しい。
地元の声とは必ずしも正しい声ではありません。 高速道路や新幹線はそのいい例です。作る前は欲しいと言うけど、作った後は 文句ばかりです。作る責任は自分たちには降りかからないと思っての発言ならば、 それは無責任な発言として採用すべきではありません。政治家も都合のいいように それらを利用するのは止めて欲しいと思います。
40年前の亡霊は今でも生きているんでしょう。 高度経済成長の時代が終わって、今は自己責任の時代です。 他人に頼って社会が回っていく時代は終わっています。国や地方自治体に頼るのは 結局自分に回ってくることになることを理解すべきです。後から政治家のせいだと 非難をしても、根本的な解決にはなりません。
やはり要求する住民側が、理性的な考えを持って声を上げていかないと、いつ までも子供のおねだりをやっていては、政治家のいいおもちゃになってしまいます。 政治家をまともにするには、住民が賢くなることが一番の早道です。
そもそも高速道路も新幹線も、住民の要望ではなくて国家事業です。 だから国会議員もそれにこだわる。住民の要望と言うのは言い訳です。 国家事業としての価値がなくなったから、地方に負担を要求するようになりました。 だからこれらの事業に対する国会議員の役割は終わったのです。価値がないのです。
地方分権とはそういうことで、国内事業はそれぞれの地方が責任を持ってやれば いいことであって、国会議員が介入する時代は終わりました。国会議員がいちいち 地方の事情にまで介入する余計な仕事をしなくてもいいということです。これで 本来の仕事に戻ってくれればいいのであって、地方は地方で責任を取ればいいだけの ことです。小さい政府の実現は、地方が自己責任を取ることを決断すれば実現する ことです。
日本の歪んだ資本主義が、ようやくまともな方向に向かってきたのかなと思います。 個人の家計も国の財政も、やりくりの仕方は一緒です。 おバカな子供にいつまでも小遣いをあげ続けるバカな親はいないでしょう。
はい。今日は晴れ。(東京地方)
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