しむちゃんのつれづれ日記
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2003年12月09日(火) こういうときにしか憲法を考えないのは情けないかも

小泉首相は自衛隊派遣の基本計画説明に際し憲法の前文一部を読みました。

「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理念を深く
自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と
生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を
地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたい
と思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに
生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない
のであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国
の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。」

一方、ニュースステーションにおいて久米宏は、小泉首相は憲法前文だけ読んで、
憲法9条を読まなかったのはアンフェアだ、と言いました。
(このコメントについてはいささか違和感を覚えますが。)

小泉首相の立場は非常に厳しいことを意味しています。
国家としての貢献をしたい、お金だけではない貢献をしたいとの考えから、あえて
自衛隊を選択したわけですが、政府の選択としてはこれが最大限です。国益のために
国家が指揮できる最大限の方法です。命をかけることを指揮できる最大限の方法です。
だからこそ国益とは何かをきちんと国民へ説明すべきなのです。犠牲を払う可能性を
抱えた自衛隊派遣ですから、その犠牲を超える国益を守るためであると説明をする
必要があります。そういう国益があるからこそ派遣を決めたわけだから。


それにしても求める側と与える側の認識の違いが大きそうです。
イラクは軍隊を求めていない。むしろ民間によるインフラ復興を求めています。
ジャパンマネーを求めています。日本はそんな中で自衛隊(軍隊)を治安維持、復興
のために派遣しようとしています。日本の事情を知らぬもの、日本の動きを利用しよう
とする者からすれば、日本からの自衛隊派遣は飛んで火にいるなんとやら。これ幸いに
攻撃を加える口実を作ってしまいます。軍服を着ていても攻撃を加えない軍人であるとは、
説明をしなければ相手には分からないもの。しかし世界の常識はそれを理解できないでしょう。
攻撃を加える者からすればアメリカだろうが日本だろうが相手は関係ありません。
軍隊は軍隊。目的は関係ありません。

だからこそPKOとは違い、自衛隊の活用には疑問を覚えるのであり、反対をする人も
多いのだと思います。自分もそう思います。治安維持のためには時期早尚です。
復興協力に関与する国が少なすぎます。アメリカが冷めているところが気がかりです。

そういうことが良く分かっている、それから与党保守派の反対が大きいことが具体的な
派遣日程を述べることができない理由でしょう。具体的な日程を述べる必要はないで
しょう。結果的に派遣できなくてもいいと思います。こういうことは海外各国、特に
アメリカから非難されても構わないと思います。大いに悩んで決めればいい。
突っ走って多大な犠牲が出た方が問題です。師走な時期だけにね。

国家防衛は本来は長期的な展望に立って考えるべきこと。
目先のことに小手先で対応してもそれが日本の将来を暗くしてしまうのなら止めるべき。
こういうときに中曽根元首相の言葉が思い出されるねぇ。「国家観」

平和な日本はいつまで続くのでしょうか。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)


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