しむちゃんのつれづれ日記
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2003年09月28日(日) あなたならどうする?

イラク戦争で使用された劣化ウラン弾に対して、アメリカは人体に対する
健康や生命に影響は「少ない」とコメントしています。それまでだったら、
影響は「ない」、と繰り返し、劣化ウラン弾で被害を受けたと思われる
元米兵などの告訴に対し誹謗中傷、事実揉み消し、政治的圧力などで
表に出てこないように仕向けていました。ただ、コメントのスタンスが
やや肯定寄りになったとはいえ、劣化ウラン弾の使用については従来通り
使用していく姿勢を変えていません。

それはなぜかというのは、極一部の関係者のみが知るところでしょう。
なにせイラクにいる現場の米兵たちが、その存在事実を知らされていない
ところを見るだけでも明白です。

劣化ウラン弾の人体への影響は、軍内部でも報告されているレポートが
あります。公表はされていませんが、漏れ聞こえてきます。つまり、影響が
あることを認めた上で、その影響を口外してはならない、と書いてある
わけです。その理由は、劣化ウラン弾に勝る兵器が見当たらないからです。
加えて、劣化ウランは核廃棄物ですから、その処理に困った当局が再利用の
道を検討した結果、兵器使用により処理のコストを削減したかったとも
言われています。アメリカ本国で廃棄するのではなく、他国において廃棄
することになります。

廃棄処理を他国に頼るのは日本も同じですが、アメリカはその処理の仕方に
問題があるわけで、直接人体に触れることで殺傷能力を増加させる、しかも
直ちにではなく時間差をおきます。これは広島や長崎で実証済み。被爆を
することで長い間苦しむことになる。その地に踏み込んだ人全てに対し。

要するに、アメリカはイラクの核兵器所持を許さず、自己の核兵器使用を
肯定したわけです。許された国以外の国が所持することを決して許さない
アメリカのポリシーです。だから世論が核兵器使用に反対であっても、
国家の威信にかけても核兵器使用を否定することはできない。だから
劣化ウラン弾は核兵器とは言わないし、人体への影響があるとは言わない。

自国の兵士が被爆して苦しんでも死亡しても、記録としては残さない。
むしろその存在を抹消する。何が何でも。

この問題はむしろ戦争論に発展するので、劣化ウラン弾の使用に対する
議論に留まりません。つまり、なぜそこまでして劣化ウラン弾を否定しない
のかを考える際に、なぜ戦争がなくならないかを考える必要があるからです。

こうなってくると恐らく世界の宗教観にも繋がってくることになるでしょう
から、いろんなところで論議をかもし出します。下手にテロの口実にされ
たくないアメリカは、議論をすることさえしたくないんでしょう。

これに対して日本はどう対応するか。
肯定も否定もしないことでしょう。どちらを言っても日本の立場を複雑に
するだけですから、政府のコメントとしてはできるだけ控える。なにせ
日本は国民の生命を戦争に投入することができない国ですから。

立場をはっきりしたら、そこに何が待っているかを考えてみましょう。
それこそ憲法9条の改正です。戦争の放棄を放棄せざるを得ない。
どちらに転んでも戦争の肯定になることを考えてみて下さい。
(ちなみに憲法は国家に対する命令。個人が戦争に赴くのは勝手。)

悪いものだから使ってはいけないと単純に結論付けるのは危険です。
言えないのは悔しいですが、それでも声を大きくして言うのはダメです。
もしそれを言いたいのなら、自分の身は自分で守る覚悟をしてから言うこと。

戦争をしたくない人なら、そこに自己矛盾をきたすことを考えて下さい。
戦争が愚かだと言うのなら、戦争肯定に結びつく発言も愚かだと考えて下さい。
国家を代表する政府や官僚が発言するのはなおさらです。

判断はいつも冷静に。それが戦争を回避する方法。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)


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