トムソン・ファイナンシャルという金融情報調査会社がまとめた 結果によると、昨年のM&A完了案件ベースで日本の2社 (野村ホールディングス、大和証券SMBC)が5位以内にランク されました。M&Aとは簡単に言うと企業の合併・買収のこと。
大きな要因は住友・さくらの両銀行の合併です。 住友側に大和証券(+GS)、さくら側に野村(+JPモルガン)が それぞれ付いて合併の仲介をしました。これは日本での大型銀行の 再編を象徴している現象です。ま、でも住友に大和、さくらに野村 というのは当然の成り行きであろうと思いますから、実力で勝ち取った 結果で無いことはいささか残念ではあります。
それに対してみずほファイナンシャルグループはNKKと川崎製鉄、 日本エアシステムと日本航空の企業統合に関与したという企業色が 強いです。これはやはり過去のいきさつからそうなるんでしょう。 日本の重厚長大、基幹産業は興銀の融資が大きかったですからね。 今でもその影響は続いておりますし。
間違ってはいけないのは、これらのM&Aが行われるということは 企業が堕落していたこと(つまりマイナスの資産)を単にくっつけた ことではなく、マイナスにならないように考え抜いた結果であると いうことで、前向きな姿勢であると評価すべきだということです。
当然ですがマイナスの資産は合わせてもマイナスにしかなりません。 業績が落ち込んだ企業同士を組み合わせても再生できないということ です。ここに組み合わせの難しさがあります。あるいは組み合わせる 対象選びに難しさがあります。お互いにメリットを享受し、より高い 目標に向かって進まなければなりませんから。
個人的な見方なのですが、住友とさくらが合併したのは住友の企み であろうということ。リテールに強いさくらを吸収することで住友の 顧客層に幅が出来ることが大きいし、仕事内容は住友の方が断然きつい ですから自ずとさくらの社員がそのしんどさについていけず辞めて行く。 それで人員削減は楽になる。人間は住友社員が残って店舗はさくらの 店舗を手に入れる。どう考えても住友の仕業としか言い様がありません。 さくらの方は旧三井・太陽・神戸の合体ですから本流が細い。それに 比べて住友はそのまま本流。がっちり強いです。大阪商人の本領発揮。 ということは住友は関東地域に弱かったわけですから、それこそさくら との合併でほくそえんでいるでしょう。だから西川さんには余裕がある。
これは個人的なつぶやきですからどうでもいいとして、日本の企業が プラス志向で自分自身を生き残らせるというよりも、アメリカ流の 株主対策として切ったり貼ったりしているような気がしてなりません。 本来の企業のあり方って何だったんでしょうね。特に日本の場合。 それを出せずに雰囲気に流されるのは経営としてどうかなと。いや、 もちろん考え抜いた末の結論でしょうから苦労の跡は見えますけどね。 動けるところはまだしも、いまだに動けない動こうとしないところは 始末に追えないかもしれません。それが株価にも反映されているかも。
社会に影響のある企業ほどその動向に世間の注目を浴びますが、実態は まだまだ模索の段階だと思うのは自分だけでしょうか。
はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)
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